伊藤忠商事は9月29日、日本アクセスを基軸として系列の食品卸4社が経営統合へ向けた協議を始めたと発表した。来年3月までの合意を目指して協議を進めていくという。
統合協議に入ったのは、元は雪印乳業の子会社で低温度帯物流に強い日本アクセス(2010年3月期売上高1兆3606億円)、ファミリーマート向けの第3者物流(サードパーティ・ロジスティクス)業務を行うファミリーコーポレーション(同703億円)、生鮮卸の伊藤忠フレッシュ(同575億円)、外食向けのユニバーサルフード(同150億円)の4社。売上高を単純合計すると約1兆5000億円となる。
三菱商事系の菱食、明治屋商事、フードサービスネットワーク、サンエスの4社も今年7月に経営統合へ向けた協議に入っており、日本アクセスを軸とした統合後の新会社は三菱系4社の統合会社に次ぐ事業規模となる。
なお、伊藤忠系にはセブン-イレブンの主力卸である伊藤忠食品があるが、同社は今回の統合協議には参加しない。