高島屋が発表した2011年2月期第1四半期(10年3~5月)の連結業績は、営業利益が前年同期比87.6%増の39億円だった。営業収益(不動産収入などを含む売上高)は2062億円で1.0%のマイナスだったが、販売管理費を31億円削減した効果が出た。純利益は約4.3倍の13億円に増えた。
事業セグメント別では、主力の百貨店業の営業利益が約9.1倍の29億円と経費削減効果で大幅増となった。5月は国内百貨店の売上高が26ヵ月ぶりに前年実績を上回るなど販売低迷に底打ち感が出てきており、営業収益は1.3%減の1858億円だった。
第1四半期決算が好調だったことを受けて、第2四半期累計(3~8月)の業績予想を上方修正した。営業収益は前年同期比2.1%減の4200億円、営業利益は15.1%増の60億円、純利益は約2.1倍の63億円を見込む。4月時点の予想に比べて、営業収益で80億円、営業利益で5億円、純利益で30億円の上方修正となった。純利益には6月5日で閉鎖した高島屋ニューヨーク店の不動産売却益を織り込んでいる。
11年2月期通期の業績予想については、営業収益と営業利益は据え置き、純利益のみ30億円上方修正の110億円(前期比42.7%増)とした。