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【セブン&アイ】傘下のそごうが心斎橋本店売却、大丸に379億円で

 セブン&アイ・ホールディングスは傘下のそごうが大阪・心斎橋本店をJ.フロントリテイリング傘下の大丸に379億円で売却すると発表した。そごう心斎橋本店は今年8月末で閉店し、9月末に物件を引き渡す。

 心斎橋では大丸とそごうの店舗が隣り合っている。両店舗を合わせた売り場面積は約7万7000平方メートルと大阪市内では最大規模の百貨店となる。大丸は両店を一体運営することで、梅田の阪急百貨店梅田本店(売場面積約6万6000平方メートル)、なんばの高島屋大阪店(約6万2000平方メートル)などに対抗する。

 そごう発祥の地でもある心斎橋本店は、旧そごうが2000年に経営破綻した後、5年間閉店していたが、再生のシンボルとして2005年9月に営業を再開。再オープン直後は好調だったものの、結局、営業黒字化を実現することはできなかった。

 セブン&アイでは中間持株会社のミレニアムリテイリング、その傘下にある事業会社のそごう、西武百貨店の3社を今年8月1日付けで合併させ、経営の効率化を図る計画。西武百貨店は北海道の旭川店、札幌店、そごうも呉店(広島県)など地方で苦戦している店舗が多く、今後も閉鎖・売却店舗が増える可能性がある。