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【米ターゲット】第1四半期の既存店は2.8%増、純利益29%増

 米総合ディスカウントストア大手のターゲットが発表した2010年度第1四半期(2~4月)の業績は、売上高が前年同期比5.5%増の151億ドル、純利益が28.6%増の6.7億ドルだった。衣料品が好調で既存店売上高が2.8%増となったほか、粗利益率が前年同期より0.5ポイント改善の31.3%となったことで利益が大きく伸びた。クレジットカード事業で不良債権処理が減り、純利益が2.8倍の1.1億ドルに増えたことも大きかった。

 

 ライバルのウォルマート・ストアーズの第1四半期は海外事業の好調で増収増益だったものの、国内既存店に限れば1.1%減(ガソリン販売を除く)だった。2008年に景気後退局面に入ってからは価格競争力を武器とするウォルマートの成長力がターゲットを上回ってきたが、消費者の財布のヒモがゆるみ始め、ターゲットに客足が戻りつつあるようだ。

 

 ターゲットの4月末時点での店舗数は1740店(うちスーパーターゲット251店)となっている。