ファーストリテイリングは2011年8月期連結決算で売上高が前期比5.1%増の8560億円、営業利益が14.3%減の1135億円と増収減益決算を見込む。営業減益となるのは07年8月期以来、4年ぶり。主な要因は利益の9割以上を占める国内ユニクロ事業が今年秋冬物の販売で苦戦することが予想されるためで、値下げよって粗利益率も悪化しそう。昨年度上半期にヒートテックの大ヒットなどで売上げが大きく伸びた反動も出る。
国内ユニクロ事業の11年8月期の既存店売上高は、上半期が9.8%減、下半期が3.0%増、通期で4.7%のマイナスを見込む。同事業の営業利益は17.4%減の1055億円になりそう。海外ユニクロ事業とグローバルブランド事業(セオリー、ジーユーなど)は共に営業利益85億円で増益の見通し。
ファーストリテイリングが発表した10年8月期連結業績は、売上高が8148億円(18.9%増)、営業利益が1323億円(21.9%増)、純利益が618億円(23.9%増)で2ケタの増収増益を達成、売上高、営業利益ともに過去最高を記録した。