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【全国スーパー】3月の売上高は3年4ヵ月ぶりの増、既存店は2ヵ月連続

 日本チェーンストア協会がまとめた会員企業62社の3月の売上高は1兆105億円で全店ベースでは前年同月比3.5%増、既存店ベースでは0.3%増だった。全店ベースでは2007年11月以来3年4ヵ月ぶりのプラス、既存店は前月に続いて2ヵ月連続のプラスとなった。総店舗数は53店舗の増加、総売り場面積は5.2%増だった。

 

 全店ベースの売上高が久々に上昇に転じたのは、減少が続いていた総売り場面積が増加したため。一方、既存店ベースでは東日本大震災の影響により休業や営業時間を短縮した店舗があったものの、首都圏を中心としてペットボトル入り飲料水やカップ麺などのまとめ買い需要があったため前年実績を上回った。

 

 既存店の成長は震災による一時的な需要に押し上げられた面があるため、4月以降の販売動向が注目される。

 

 商品部門別の伸び率(既存店ベース)は、水産品が4.6%減と落ち込んだものの食料品全体では3.5%のプラス、住関品はトイレットペーパーなど日用雑貨が5.1%増となったものの家具・インテリアが8.8%減と落ち込むなどして全体では0.3%減、不要不急の消費を自粛するムードが広がったことから衣料品は16.0%減と大幅なマイナスとなった。