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米貿易赤字が過去最大=インフレで輸入増―3月

 【ワシントン時事】米商務省が4日発表した3月の貿易統計(国際収支ベース、季節調整済み)によると、モノとサービスを合わせた貿易赤字は前月比22.3%増の約1098億ドル(約14兆2700億円)となり、単月で過去最大を更新した。

 インフレ高進などを背景に、輸入は10.3%増の3515億1800万ドルだった。原油価格の高騰に加え、個人消費の回復に押し上げられた。輸出は5.6%増の2417億1600万ドル。輸出入いずれも過去最大だった。

 米国の今年1~3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、輸入拡大などの影響で7四半期ぶりのマイナス成長に転じており、高インフレが成長の足かせになる懸念が強まっている。

 ウクライナへの侵攻で日米欧が経済制裁を科したロシアとの貿易は、輸出が79.7%減、輸入が6.5%増。米国製品の一部輸出禁止が響いたとみられる。

 国別の貿易赤字額(通関ベース、季節調整前)の上位は中国、メキシコ、ベトナム。日本は6位だった。