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【米ウォルマート】食品スーパー業態出店強化へ人材採用を活発化

 米ウォルマート・ストアーズが食品スーパー業態である「ネイバーフッド・マーケット」の出店強化へ向けて、人材の採用を活発化させている。10月18日付けフィナンシャルタイムズ紙の報道によれば、同社はネイバーフッド・マーケットの専任バイヤーや人材開発、店舗開発を担当するマネージャー職の採用を強化している。従来、ネイバーフッド・マーケットの専任バイヤーはおらず、スーパーセンターなどの大型ディスカウントストア業態のバイヤーが兼務していた。主力のスーパーセンター業態は米国内の店舗数が2700店を超え、出店余地が少なくなっている。とくにシカゴやニューヨークなどの大都市、大商圏のカリフォルニア州などでは政治的な反対運動もあり、大型ディスカウント業態の出店は難しくなっている。

 

 ネイバーフッド・マーケットの店舗面積は平均3900平方メートルほどで、スーパーセンターの3分の1程度。店舗数もまだ150店舗強で、出店余地は大きい。ウォルマートは今後、スーパーセンターの新規出店を抑制する一方で、ネイバーフッド・マーケットの出店を加速させる公算が大きい。