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女性の月額賃金、過去最高=管理職増、男女差最小に―厚労省

 厚生労働省が25日発表した2021年の賃金構造基本統計調査によると、フルタイムで働く女性の平均月額賃金(残業代などを除く)は前年比0.7%増の25万3600円と8年連続で前年を上回った。管理職に就く女性の割合が増え、比較可能な1976年以降で過去最高。男女差は最も小さくなった。

 男女合計の平均月額賃金は0.1%減の30万7400円。男性は0.5%減の33万7200円だった。男性の賃金を100とした場合の男女間賃金格差は0.9ポイント上昇の75.2となった。

 雇用形態別では、正社員が0.2%減の32万3400円。正社員以外は0.9%増の21万6700円で、格差は比較可能な05年以降で最も縮まった。

 調査は、昨年6月の賃金について18日以上勤務した労働者を対象に7月に実施した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、コロナ前と比べ要件を満たす労働者の割合が減った。