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【2012年売上高】
コンビニは2年ぶりの既存店割れ

 日本チェーンストア協会が発表した加盟57社による2012年1月~12月の売上高は既存店ベースで前年同期比1.9%減、全店では1.3%減となった。

 

 梅雨明けまでは全国的に低温傾向が続き冬物商品の動きは良かったが、春物、夏物商品は苦戦した。梅雨明け以降、夏物商品の動きは良かったが、残暑が続いたことから秋物、冬物商品が苦戦、11月以降気温の低下とともに冬物商品に動きが見られたが、野菜の相場安等も影響して全体を通じて厳しい状況が続き前年を確保することができなかった。

 

 日本スーパーマーケット協会など3団体が発表した食品スーパーの売上高は1.6%減だった。月別で2月に1.1%増だったことを除けば他11カ月でマイナス基調が続いた。

 

 日本フランチャイズチェーン協会が発表したコンビニエンスストア会員10社の売上高は、既存店ベースで0.3%減、全店では4.4%増となった。既存店ベースで前年割れとなったのは2年ぶり。2011 年震災後の反動とたばこ売上不振などから、6月以降前年割れが続いたことが影響した。

 

 日本百貨店協会が発表した全国百貨店の売上高は、既存店ベースでは前年同期比0.3%増となり、16年ぶりのプラスとなった。スーパーやコンビニとは逆に、東日本大震災の影響で11年の売上高が落ち込んでいたため、その反動によって増加した。また東京や大阪で増床や大規模改装があったことも全体の売上げを後押しした。