イオン(千葉県/吉田昭夫社長)グループのネットスーパーというと、巨額のセンター投資が先行する「Green Beans(グリーンビーンズ)」の動向が注目されがちだが、グループのネットスーパー戦略の中核を担うのはイオンリテール(千葉県/井出武美社長)を中心とした事業会社※が運営する店舗出荷型ネットスーパー「おうちでイオンイオンネットスーパー(以下、イオンネットスーパー)」だ。
イオンリテールのネットスーパー事業責任者に話を聞いた。
※編集部註:イオングループではイオンリテールのほか、東海の一部エリアでマックスバリュ東海(静岡県/作道政昭社長)が、九州・沖縄エリアの8県ではイオン九州(福岡県/中川伊正社長)とイオン琉球(沖縄県/鯉渕豊太郎社長)が「イオンネットスーパー」という名称で店舗出荷型ネットスーパーを展開している。
売上高10%伸長まとめ買い志向強く
イオンリテールでは2008年に店舗出荷型ネットスーパー「イオンネットスーパー」をスタートし、現在は32都府県の約280店舗でサービスを展開している(24年12月時点)。
ネットスーパー事業の売上高は19年度(20年2月期)以降、毎年2ケタ増のペースで伸長。24年度(25年2月期)も、生活嗜好品の品揃えの拡充や顧客セグメントによるクーポン配信の強化が奏功し、3月から11月までの累計で対前年同期比10%増となったという。
イオンリテールでネットスーパー推進部部長を務める市竹嘉昌氏は「新規ユーザーが順調に増加しているのに加え、リピート率も上昇し、いい循環になっている」と手応えを語る。

イオンネットスーパーは、若年層からシニアまで幅広い世代をターゲットとしているが、ユーザーのボリュームゾーンとなっているのは30~50代前半の女性だ。
子育て世帯が多く、時短ニーズが高いこうした世代に向け、イオンリテールでは24年10月に、母子手帳を登録すると配送料金の値引きクーポンが付与されるキャンペーンを開始し、好評を得ている。
近年はSNSでの発信も強化。SNSでキャッチーな動画を配信して興味を喚起するといった取り組みによって、MZ世代の流入も増えている。
足元ではインフレの影響でユーザーの節約志向が強まっており、
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