ウエルシアホールディングス（東京都）の池野隆光会長はこう話す。
同社は「今取り扱っている商品の少し隣に大きなマーケットがある」（池野会長）と考え、新しい化粧品専門フォーマットの展開と、既存フォーマットでの灯油の販売に着手する。
「高級化粧品は売れ行きが好調な一方で、それらをが購入できる売場が減っていると聞いている。だからウエルシアは（商業施設内など）インショップ形式で化粧品専門フォーマットの展開に着手する。年末年始あたりには1号店を出店できるだろう」（池野会長）
「首都圏ではほとんど灯油を使うことはないが、田舎は部屋が広かったり、部屋の数が多かったりするので、灯油のほうが熱源として多く使用されている。しかし給油所が激減しており、困っている生活者も多い。ウエルシアではエリアを決めず、今年の11月から一部の店舗で灯油の販売をスタートする」
同社は「十年後にも成長し続ける企業」を志向し、さまざまな手を打っている。（Ｋ）