メニュー

「イオンとセブン、初の協業」

 イオンの岡田元也社長が東京の記者懇親会で語った言葉だ。

 

 2011年の東日本大震災のとき、福島県に本部を構えるヨークベニマルは大きな打撃を受け、一時的に栃木県に臨時本部を設置した。

 

 当時は放射能の影響で水道水を飲むことができず、乳幼児用の粉ミルクを溶かすことができなかった。そこで、ベニマルの大高善興会長は、被災地を訪ねた岡田元也社長に乳児用の「液体ミルク」を輸入したいとお願いし、史上初のイオン・セブン共同で日本政府に依頼したそうだ。

 

 しかし、日本政府は「既得権益などのしがらみがあり」(岡田社長)、結局動けなかったという。

 

 岡田社長は、この10年で天変地異による被害の頻度が高まっていることに警鐘を鳴らす。災害対応の非常時など、柔軟な対応ができるようにしていきたいと語った。(T