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シャープが新型スマホ発表、ゲーム対応強化 市場の広がり意識

シャープのロゴ。千葉
9月25日、シャープは、今冬に発売予定の新型スマートフォンを発表した。写真は同社のロゴ。千葉で2016年10月撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 25日 ロイター] – シャープは25日、今冬に発売予定の新型スマートフォンを発表した。このうち「AQUOS zero2」は、有機EL(OLED)の描画速度を従来機より高め、アクションの激しいゲームを滑らかにプレーできるようにした。

シャープ通信事業本部の中野吉朗事業本部長は会見で、ゲームはユーザーに感動価値を提供できる市場で、これから伸びていくとの認識を示し「市場の広がりという観点」から取り組みを強化したと説明した。

ターゲットとするユーザーはパズルゲームなどを楽しむ「ライト層」と、熱狂的にゲームをする「ガチ層」の間に位置する「エンジョイ層」を想定するという。

「zero2」は、約6.4インチのOLEDディスプレーを搭載し、描画回数を従来機に比べ2倍の毎秒120回に向上させた上、残像を低減するためフレーム間に黒画面を挿入し、同4倍の毎秒240回とした。

タッチパネルの反応速度も向上させ、スキャンを一般的なスマホによる毎秒60回の4倍となる同240回とした。重量は、基盤の小型化などで143グラムの世界最軽量に抑えた。

通信事業本部の小林繁パーソナル通信事業部長は記者団に、ハイエンドモデルを購入するユーザーは、ゲームや写真撮影など端末選びの際に明確な目的を持っているとし「尖った要素のある商品がハイエンドは増えていくのではないか」と語った。

(平田紀之)