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トライアルの小型フォーマット「TRIAL GO」の全貌とは

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トライアルが昨今、新たな出店パターンとして力を入れているのが小型フォーマットの「TRIAL GO(トライアル・ゴー)」だ。主力のスーパーセンター(SuC)の店舗網の間隙を補完する小商圏型小型フォーマットはいかに確立されていくのか。今年4月に開業した「TRIAL GO麦野5丁目店」(福岡県福岡市:以下、麦野5丁目店)の売場から考察する。
※文中の価格はすべて税込

さまざまなサイズと多様な立地で出店

 TRIAL GOは、2022年4月に福岡県宮若市で「脇田店 in みやわかの郷」を実質的な1号店として出店を開始した。主に福岡県福岡市や北九州市の都心部や郊外エリアで出店を重ねており、約2年が経った4月末現在、店舗数は43店舗まで増えている。

TRIAL GO 麦野5丁目店(福岡県福岡市) 店舗概要
●所在地:福岡県福岡市博多区麦野5-22-1
●アクセス:西鉄天神大牟田線「雑餉隈」駅から徒歩10分
●店舗面積:約56坪
●営業時間:24時間
●取り扱い商品数:約2700SKU
トライアルカンパニーGOフォーマットリーダーの廣石財氏

 小型フォーマットといっても、各店のサイズ感には幅がある。「TRIAL GOはまだ確立されたフォーマットではなく、さまざまなサイズと立地で利用動向を分析している段階。数十坪サイズから、数百坪クラスの店舗も存在する」と説明するのは、トライアルカンパニーGOフォーマットリーダーの廣石財氏だ。多種多様な店舗サイズと、都心部や住宅街、郊外のロードサイドなどさまざまな立地とでマトリクスを組んで、購買行動や販売動向などの検証を行っているという。

 今回取材した麦野5丁目店はCVSの居抜き出店で、売場面積は約56坪。TRIAL GOフォーマットとしては最小サイズに分類される。

 周辺は福岡市中心部から10㎞ほど離れた郊外エリアで、最寄り駅の西鉄天神大牟田線「雑ざっしょの餉隈くま」駅周辺に住宅街が広がる一方、店舗から北側の福岡空港方面に向かっては工場地帯となっている。「日中は工場に勤める方々の昼食需要、夜間は周辺住民の方の夕食需要が期待できる。時間帯によって顧客属性が異なる立地への出店は初めてで、利用動向を細かく分析しているところだ」と廣石氏は言う。

総菜は近隣店舗から供給、「寿司」を差別化商品に

 麦野5丁目店

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