マミーマート(埼玉県/岩崎裕文社長)は2024年8月10日、千葉県船橋市に「生鮮市場TOPコーナン京葉船橋インター店」(以下、京葉船橋インター店)をオープンした。同社はここ数年、既存店改装を通じた新フォーマットの展開に力を入れており、新規出店は実に3年ぶりとなる。マミーマート初の旗艦店となる同店では、どのような挑戦が行われているのか──。
生鮮市場TOPコーナン京葉船橋インター店
〒273-0022 千葉県船橋市海神町3-124-3
電話:047-404-8371
京成電鉄「海神」駅より徒歩15分、JR「船橋」駅、京成電鉄「京成船橋」駅より徒歩20分
ホームセンター内に出店、年商45億円めざす
京葉船橋インター店は、JR「船橋」駅、京成電鉄「京成船橋」駅から徒歩20分の場所にある。8月7日にオープンした「ホームセンターコーナン京葉船橋インター店」のサブ核テナントとして、2階部分に出店した。
店名のとおり、京葉道路船橋インターチェンジの至近に立地する同店。店舗は交通量の多い幹線道路、千葉街道に面した場所にあり、クルマでのアクセスに優れている。店舗が入る「ホームセンターコーナン京葉船橋インター店」は、ホームセンターを核とする総売場面積約7200坪(テナント含む)の大型複合商業施設で、広域からの集客が期待できる店舗だ。
京葉船橋インター店の売場面積は約625坪と、生鮮市場TOP!の標準よりも15坪ほど広く、大型店の位置づけとなる。初年度の年商目標は約45億円で、実現すれば同社屈指の主力店舗となる。
さて、マミーマートは、「マミーマート」「生鮮TOP!」「マミープラス」と3つのフォーマットで食品スーパー(SM)を展開している。19年から展開する「生鮮市場TOP!」は半径5㎞圏から集客をねらう広域型のフォーマット。生鮮食品の専門性と価格訴求を強みとし、同フォーマット(既存店平均)の生鮮4部門の売上高構成比は52.7%となっている(23年9月期実績)。
また、同社はディスカウント型の「マミープラス」も22年から展開しており、こちらは半径2㎞程度の小商圏で“地域1番”の低価格を訴求することをコンセプトとしたフォーマットとなっている。
同社は直近3年間、新規出店をセーブし、既存店改装を通じた「マミーマート」から「生鮮市場TOP!」「マミープラス」への転換を推し進めてきた。2024年9月現在、同社が展開するSM77店舗のうち、26店舗が「生鮮市場TOP!」、7店舗が「マミープラス」となっている。
そうしたなかで、3年ぶりの新規出店、しかも旗艦店での出店となった経緯について、同社でTOP!事業部長を務める清水大輔氏は「この3 年間は『生鮮市場TOP!』の地盤固めを進めてきた。京葉船橋インター店は、これまでの既存店での取り組みの集大成という意味合いに加え、これからの私たちの方向性をプラスした店舗」と話す。
味付け肉を複数提案、鮮魚では珍味を展開
売場を
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