さらに進化！ウエルシアプラス４号店、福岡香椎駅前店を徹底解説

イオン九州（福岡県／柴田祐司社長）とウエルシアホールディングス（東京都／松本忠久社長）の合弁会社で、フード&ドラッグ業態を運営するイオンウエルシア九州（福岡県／安倍俊也社長）。フード&ドラッグの新勢力として注目を浴びる同社の戦略を、福岡県福岡市に11月にオープンした「ウエルシアプラス福岡香椎駅前店」（以下、香椎駅前店）から徹底検証する。

福岡市内に初の都市型店を出店

　香椎駅前店は11月2日、福岡県福岡市東区に開業した。JR線「香椎」駅および西鉄貝塚線「西鉄香椎」駅から徒歩圏内に位置し、コインパーキングの跡地を取得して開業した新築物件だ。今年2月に1号店として開業した「大野城若草店」（福岡県大野城市）から数えて4店舗目にあたり、福岡市には初進出。郊外部で出店を重ねてきたイオンウエルシア九州としては初めての都市型店舗に位置づけられる。

　周辺は福岡市中心部へのアクセスがよいことからマンションが立ち並ぶ住宅街となっており、単身世帯からファミリー、シニアまで居住者の年代・プロフィールは幅広い。競合としては、食品スーパー（SM）では「にしてつストア」「食彩家いわさき」「ハローデイ」などある一方、ドラッグストア（DgS）は「マツモトキヨシ」があるほかは調剤薬局が中心で意外にもライバルは少ない。

　香椎駅前店の店舗面積は約880㎡で、イオンウエルシア九州が今のところ標準とするサイズ感だ。

　入口から見て左側がドラッグ（非食品）ゾーン、右側が生鮮を含む食品ゾーンとなっており、このほか入口近くに調剤薬局を配置した。食品と非食品の売場スペース比率は4：6（売上高構成比は6：4）で、これも既存店の比率を踏襲したものとなっている。

　ウエルシアプラスならではの生鮮をはじめとした食品の品揃えと品質、医薬品・調剤薬局を含むヘルス&ビューティケアの専門性の双方を打ち出し、福岡市という九州の一大マーケットで勝負を挑んだ格好だ。

レジ台数を抑えて開放的な売場設計に

　売場を詳しく見ていこう。

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