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ヤオコー東久留米滝山店を最速レポート!目玉商品で差別化を図る

1月24日、ヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)が東京都東久留米市に「ヤオコー東久留米滝山店」(以下、東久留米滝山店)をオープンした。既存店の売場づくりを踏襲しながら、新商品の販売に力を入れたという同店。注目商品を中心にレポートしていく。

ヤオコー東久留米滝山店の外観

ザ・プライス跡地への出店 

 東久留米滝山店は、ヤオコーにとって東京都で11店舗目、全体では165店舗目(ともにヤオコー単体)の店舗。埼玉県南部と東京都多摩地区の間に位置し東久留米市には初の出店となる。

 18年に閉店したイトーヨーカ堂(東京都/三枝富博社長)のディスカウント業態「ザ・プライス滝山店」をスクラップし、その跡地に新規出店した。売場面積は約560坪、SKU数は12300と、同社の標準よりもややコンパクトな店舗だ。

 商圏とする店舗から半径1km圏内には、13000世帯/28000人が居住する。

 周辺の競争は厳しく、半径2km圏内には食品スーパーが10店舗ある。自社店舗としては、3.5km離れた場所に「小平回田店」(東京都小平市)、5.1㎞離れて「新座栗原店」(埼玉県新座市)があり、東久留米滝山店の出店によって3店舗で東京北西部エリアのドミナントを深耕する構えだ。

注目の新商品が目白押し!!

 東久留米滝山店で初導入した新商品にフォーカスしながら、売場を見ていこう。

 導入部の青果売場では、最前面にイチゴやミカンなど旬の果物を揃える。1列目の平台に陳列する「ニュージーランド産ダークチェリー」(本体価格498円)は東久留米滝山店で初めて取り扱う商品だ。

青果売場では最前面に旬の果物を陳列する

 続く鮮魚売場では、「山口県産本さわら」「北海道産赤かれい」といった近海魚の丸物を対面販売する。併設の調理場はガラス張りで、ライブ感を演出している。

旬の丸物を揃える。ライブ感のあるガラス張りの調理場を併設する

  精肉売場では、簡易包装の「ノントレー商品」を集めたコーナーを設けている。同商品は、鶏肉を部位ごとに分け、産地で真空パックにする。パックのまま冷凍保存できるため、利便性が高く、需要を見込んでいる。

精肉売場にノントレー商品を集約したコーナーを設ける

 

 注目の総菜売場では、東久留米滝山店の限定商品として「海老とアボカドのタルタル焼」(同199円)を販売する。

 同商品の特徴は、皮に傷などがついているなどの理由から青果部門で販売することができないグレードのアボカドを使用している点だ。通常は売場に並ばない商品を総菜部門に引き渡し、食品ロスを削減する格好だ。タルタルソースも自社で開発しており、「ピクルス」ではなく、「らっきょう」を使用することで独自の味わいに仕上げている。

東久留米滝山店限定の商品「海老とアボカドのタルタル焼」

 インストベーカリーでは、新商品「おからロールパン」(同250円)を投入する。おからをペースト状にしたものと小麦粉を50%ずつ配合した生地を使用した、近年人気の「糖質オフ」商品だ。ヤオコーでは以前からおからを使用したパンを扱っていたが、改良を重ね、「しっとり感を保ちつつ、もちっとした食感に仕上げた」(広報担当者)という。

糖質オフに対応する「おからロールパン」

 ヤオコーの広報担当者は、新商品を投入したねらいについて「東京都では当社の認知度はあまり高くない。おいしさにこだわった新商品を投入することで、ヤオコーのスタイルを知ってもらいたい」と話している。

 

店舗概要

店名 ヤオコー東久留米滝山店
開店日 2020124
所在地 〒203-0033 東京都東久留米市滝山4-13-10
営業時間 9:0021:30
店長 成田幸一
店舗面積 1848.46㎡(559坪)
年商目標 18億円(初年度)
駐車台数 71
従業員数 正社員18人、パートナー・ヘルパー・アルバイト130人(延べ人数)
イートイン席 37