小売業界では、「リテールメディア」が注目を集めている。「リテールメディア」は、顧客接点の店舗をメディアに位置付け、小売業の持つID-POSデータ・購買データやアプリの顧客IDから得られる顧客行動データなどの、ファーストパーティデータを広告配信に活用する仕組みで、小売業の新たな収益源を確保できるビジネスモデルとして期待されている。
広告を出稿する消費財メーカーにとっても、小売業の持つ顧客データを広告配信に活用することでマーケティング施策の精度を高められ、顧客の潜在需要を喚起する広告を配信できることから、高い広告効果が期待できる。日本の小売業界でもドラッグストア、コンビニエンスストア、スーパーマーケットなどの業態を中心に「リテールメディア」事業への進出が始まっている。
本セミナーでは店舗のメディア化で小売業の収益向上への期待が高まる「リテールメディア」の最新動向を、国内外の取り組み事例を通して紹介した。