小売業のデジタル化が加速している。コロナ禍においてはDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、競争力強化のためにデジタル化は避けて通れない。DXを推し進める中で、店舗の競争力を高めるために重要なのが「人材」だ。コロナ禍で社会環境が激変する中でも店舗改革を進めるためには人材育成は大きな課題となっている。
マニュアル作成・共有システム「Teachme Biz(ティーチミー・ビズ)」を提供するスタディストは、2022年12月に人材育成と生産性向上をテーマとしたセミナー「“Human Productivity Conference 2022” ~ヒトの生産性について考える1日 2nd~」を開催。人材不足が叫ばれる中で、いかに人材を育成し、生産性を向上させていくべきかのヒントを提示した。
流通業界からは日本リテイリングセンターの取締役 リサーチディレクターである渥美六雄氏、ビッグ・エー代表取締役社長の三浦弘氏が登壇。渥美氏は2022年に4度もアメリカを視察・研究し、三浦氏も2022年11月のヨーロッパ視察を済ませたばかりだ。両名がアメリカ・ヨーロッパで目の当たりにした大手チェーンの優れた取り組みを紹介する。
セッションの後半では、小売チェーンのトップを歴任し、数々の小売チェーンを支援する佐々木桂一氏が聞き手となり、日本のチェーン運営の次の一手を議論している。前半の渥美氏、三浦氏両名の講演内容をレポートにまとめたので、人材育成や生産性向上にお役立ていただきたい。