【2/22開催】米国小売業 パラダイムシフトNRF2023ハイライト& 進行する地殻変動と競争の未来図

【主催者挨拶】

株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア
流通マーケティング局　部長
小平田 康寛

【基調講演】

米国小売業に学ぶ、「DXの本質と定点観測」
～どうして、Trader Joe’sにセルフレジ等は無いのか～
※講演タイトルと内容は変更になる可能性があります

パナソニック コネクト株式会社
エグゼクティブ インダストリーストラテジスト
大島 誠 氏

コロナ禍の3年間、米国小売業は様々な試練（店舗クローズ、人員不足、SCM課題、ガソリン価格急騰、物価高など）を経験してきました。しかしながら、年間の小売市場規模は毎年増え続けており、日本の市場の5倍までに成長しています。多くの小売業はデジタルの活用などの様々な取り組みをクイックにトライ&エラーをしながら現在に至っている一方で、日本の小売業は「DX」という言葉が先行しており、必ずしも成長戦略となっていない企業が多いと思われます。ここでは、米国小売業の定点観測の重要性と、その定点観測から見えてきたDXの本質について解説します。

＜大島 誠 氏 プロフィール＞

日本での「オムニチャネル」推進をはじめ、リテールのイノベーション推進の第一人者。長年、小売業・流通業のインダストリースペシャリストとして、全世界の小売業を実際に見て歩き、その実態感レポートは、単なる事例の紹介ではなく、その内側に秘めた戦略・戦術を紐解くなど、多くのお客様から評価を得ている。オムニチャネル戦略策定などの活動のほか、DXやオムニチャネルの本質を紐解き、海外実体験ツアーを数多く企画・催行の実績がある。現在は、小売業/流通業の現場起点でのDXの未来をサポートする活動をしている。

【協賛企業講演】

まるわかりNRF2023！
〜アメリカ小売先進企業のDXを活用した新たな成長戦略とは～

株式会社セールスフォース・ジャパン
インダストリートランスフォーメーション事業本部
小売消費財業界シニアマネージャー、リテール・ストラテジスト
小川 哲 氏

記録的なインフレに見舞われるアメリカで行われた2023年のNRF。逆風の中でもアメリカ小売業界はデジタルを活用しながら、新たな成長戦略を描いています。本セッションでは、NRF2023アップデート決定版として、今年度の主要なテーマをコンパクトかつ網羅的に取り上げ、現地の最新のトレンドをまとめてお伝えします。またウォルマートなど先進企業が、自社でDX投資・構築したケイパビリティ・機能の外販により新たな収益源とする方法について、Salesforceとウォルマートの提携の詳細について触れながらご説明いたします。

＜小川 哲 氏 プロフィール＞
2006年東京工業大学大学院総合理工学研究科を卒業、17年HEC Parisにて経営学修士（MBA）を修了。06年野村総合研究所に入社し、小売業・サービス業向けのシステム構築、システムコンサル、業務コンサルに従事する。17年からファーストリテイリングにて生産・商品企画における全社DXを推進。19年にセールスフォース・ドットコムに入社し、小売業の専門家として海外事例の調査、対外発表、ソリューション企画などをリード。

休憩

【特別対談】

「NRF2023」で語られた
未来の小売業に求められる新たな変革とは

「NRF2023」のテーマは「BREAKTHROUGH」(困難を突破して前進する)。この3年間はパンデミックによって、社会も消費者もニューノーマルへ変化しました。米国小売業界もデジタルトランスフォーメーション（DX）を加速しパンデミックを乗り切り、レジリエンス（回復力）を持続しながら次の成長ステージに向けた変革をさらに進める必要があります。小売業界はパンデミックで露呈した世界的物流の脆弱性、物価上昇やインフレの高止まり、深刻さを増す気候や天然資源の危機などポリクライシス時代（複数の危機が複合的に交わりかつ政治が責任を取らない時代）に突入し、消費者は生活コストを抑えながらも高まるエシカル、サスティナブルへの意識の中でものや企業を選ぶようになりました。「NRF2023」、「CES2023」で語られた小売業の次の成長戦略にフォーカスを当てて、顧客の変化や従業員との関係性をどう捉え、顧客、従業員との「つながり」をどのように作っていくべきか。「顧客/従業員体験の高度化」、「顧客/従業員エンゲージメント向上」に向けての小売業の今後の改革について対談を通して考察いたします。

＜奥谷 孝司 氏プロフィール＞
1997年良品計画入社。店舗経験の後、取引先商社出向しドイツ駐在。家具、雑貨関連の商品開発に従事。帰国後、海外のプロダクトデザイナーとのコラボレーションを手掛ける「World MUJI」を企画」。良品計画初となるインハウスデザイナーを有する企画デザイン室の立ち上げメンバー。2005年、衣服雑貨のカテゴリーマネージャーに就き、定番商品の「足なり直角靴下」を開発、ヒット商品に。2010年にWEB事業部長に就任し、「MUJI passport」をプロデュース。2015年10月よりオイシックス株式会社（当時）入社。現在、専門役員 COCO（Chief Omni-Channel Officer）を務める。18年9月株式会社顧客時間を設立。共同CEO取締役に就任し、多くの企業のDX改革、D2C事業サポートを行っている。2021年3月一橋大学大学院経営管理科博士後期課程単位取得満期退学。

＜伴 大二郎 氏プロフィール＞
小売業界においてCRMの重要性に着目。一貫してデータ活用の戦略立案やサービス開発に従事した後、2011年にオプト入社。マーケティングコンサルタントを経て、 15年よりマーケティング事業部部長として事業拡大に向けた組織作りに着手。マーケティングマネジメント部やOMO関連部門等々を立ち上げ統括しながら組織を拡大。海外のイベントや企業訪問など、小売、リテールの情報を収集し社内外への発信活動を行う。21年にdb-labを設立し株式会社顧客時間にプロジェクトマネージャーとして参画。同年6月より、株式会社ヤプリのエグゼクティブ・スペシャリストに就任。