小売業界では従来のリアル店舗だけではなく、オンラインに広がるさまざまなチャネルの顧客接点から得られるデータの活用によって、カスタマージャーニーを最適化し、顧客一人ひとりにパーソナライズされた購買体験を提供して顧客との関係性を深めること求められています。
こうしたなかで消費者のデジタルシフト、サードパーティCookie利用の制限、店舗のデジタル化などを背景に、店舗をメディア化する「リテールメディア」への取り組みが加速しています。先行する米国では、ウォルマートを筆頭にターゲット、クローガー、ウォルグリーン、ホームデポ、ベストバイなどが、独自の「リテールメディア」を急速に拡大し、小売業の新たな収益モデルを確立しています。
「リテールメディア」は、顧客接点の店舗をメディアに位置付け、小売業の持つID-POSデータ・購買データやアプリの顧客IDから得られる顧客行動データなどの、ファーストパーティデータを広告配信に活用する仕組みで、小売業の新たな収益源を確保できるビジネスモデルのひとつとして注目されています。
広告を出稿する消費財メーカーにとっても、店舗で顧客から得たリアルなデータを分析・活用することで、マーケティング施策の精度を高められ、顧客の潜在需要を喚起する広告を配信できることから、高い売上効果が期待できます。日本の小売業界でもドラッグストア、コンビニエンスストア、スーパーマーケットなどの業態を中心に店舗起点のデータ活用が進みつつあります。
本セミナーでは店舗を起点に顧客の購買体験の向上・収益性の向上を図るデータ活用の最新動向を、先行する小売業の取り組み事例を通して紹介いたします。
主催:株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア |
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協賛:株式会社セールスフォース・ジャパン |
開催概要
開催日時 | 2022年12月5日(月)14:00~16:00(オンライン開催) |
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会場・形式 |
オンラインセミナー |
参加料 |
無料(事前登録制) |
参加対象 |
小売業、流通業、消費財メーカーの役員、経営企画部門、マーケティング部門、商品開発部門、店舗戦略部門、デジタル部門、営業企画部門の管理職の方々 |
定員 |
250人 |
お申し込み方法
下記フォームよりお申込みください。
受付は終了しました
プログラム
※講演内容やスケジュールは予告なく変更する場合がございますので、予めご了承ください
14:00〜14:05 |
【主催者挨拶】
株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア |
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14:05〜14:45 |
【講演①】 ファミリーマート店舗のメディア化で新規ビジネスの拡大・収益化を加速 独自のデジタルサイネージ広告モデルの開発と今後の進化
ファミリーマートはコンビニエンス(CVS)事業の基盤を活用した新規ビジネスの拡大と収益化を加速させています。2021年9月より店舗を活用した広告・メディア事業を本格的にスタートさせ、全国に1万6600店舗の店舗ネットワークと1日平均約1500万人の顧客接点を生かした独自の広告配信を強化しています。デジタル広告配信・広告代理店業を担うデータ・ワンとデジタルサイネージを活用した広告・メディア事業を展開するゲート・ワンの2社が、広告・メディア事業の中核となって展開しています。ファミリーマートでは、大型のデジタルサイネージ「FamilyMartVision(ファミリーマートビジョン)」を全国約3000店舗に設置。店頭で扱っている食品や飲料、酒類などの広告を中心に配信しており、広告認知率や来店者の購入・利用意向など、広告効果の検証を進めています。今後は、デジタルサイネージの視認率を向上させ、広告効果の分析精度を高めることで、さらに購買データを生かした広告サービスの展開やエリア別・時間帯別でのターゲティング広告の配信を拡大していく方針です。ファミリーマートビジョンによる広告・メディア事業のこれまでのお取り組みと成果、今後の展開戦略についてお話しします。
<速水 大剛 氏 プロフィール> 明治学院大学経済学部を卒業後、アメリカのウィチタ州立大学でMBAを取得。プライスウォーターハウスクーパースでSAP導入方法論開発のジャパンリーダーとして、APACチームの一員となり方法論開発および日本での展開プラン構築に従事。その後ESPNのマーケティング部門をきっかけとして、マーケティング・コミュニケーションに携わる。I&S/BBDOでは大手製薬メーカーの担当営業として新製品の導入戦略や広告制作に従事。グレイワールドワイドではグループアカウントディレクターとしてP&Gを担当。ファブリーズ、レノア、ボールド、ジョイのブランド戦略およびコミュニケーション開発に携わる。2011年10月ビーコンコミュニケーションズにてマクドナルドチームのアカウントおよびプランナーを統括するグループビジネスディレクターとして勤務。2014年4月より、Googleにてブランドソリューション営業本部統括部長として勤務を開始し、YouTubeを中心としたデジタル広告の活用を推進。2017年に再びグレイに参画し、チーフ・オペレーティング・オフィサー 兼 チーフ・デジタル・オフィサーに就任。21年にゲート・ワン取締役 COOに就任し、ファミリーマートにおける店舗のメディア化を推進している。 |
14:45〜15:15 |
【講演②】 リテールメディアの始め方
日本でも急速に注目が集まっている、リテールメディア。先行している米国ではアマゾンやウォルマートといった小売企業が広告ビジネスを展開しており、莫大な売上をあげています。リテールメディアのポイントは、単に店内に設置したデジタルサイネージから広告を流すことにとどまらず、小売業が所有する顧客の購買・行動データ、「ファーストパーティー・データ」を活用し、店舗、ECサイト、スマホアプリなどのデジタル接点においてピンポイントに広告を配信することです。本講演では、海外および日本の小売業における広告事業の動向、小売業が広告事業を行う際の成功要因や課題を整理した上で、広告営業の支援(SFA/セルフの申し込みポータル)、広告業務に特化したデータモデル、メッセージ配信まで一気通貫で広告業務の課題解決をご支援するSalesforceソリューションのポイントをご紹介いたします。
<小川 哲 氏 プロフィール> 2006年、東京工業大学大学院総合理工学研究科を卒業、17年HEC Parisにて経営学修士(MBA)を修了。06年野村総合研究所に入社し、小売業・サービス業向けのシステム構築、システムコンサル、業務コンサルに従事する。17年からファーストリテイリングにて生産・商品企画における全社DXを推進。19年にセールスフォース・ドットコム(現セールスフォース・ジャパン)に入社し、小売業の専門家として海外事例の調査、対外発表、ソリューション企画などをリード。 |
15:15〜15:20 |
休憩 |
15:20〜16:00 |
【講演③】 ベイシアグループのハリネズミ経営とDX
ベイシア、カインズ、ワークマン、ハンズなど31社で構成されるベイシアグループは現在、デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させています。2019年にデジタル戦略を柱のひとつとする中期経営計画を発表したカインズを筆頭に、今後の市場環境や競争環境の変化を見据えて、DXによる経営の構造改革に乗り出し、競争力強化に向けた取り組みを本格化しています。その中で2022年7月に誕生したのが、グループ横断のDXを加速させるデジタル戦略会社であるベイシアグループソリューションズ。本講演では、ITを起点として推進しているビジネス部門におけるデジタル人材の育成への取り組みを中心に、ベイシアグループでの『ハリネズミ経営 x DX』の現状にせまりながら、DXによる将来の変化をどのように展望しているのか、今後のビジョンとともにお話いたします。
<樋口 正也 氏 プロフィール> 1971年新潟県生まれ。京都大学工学部卒業後、IBMで26年間に渡り最先端のテクノロジー分野で16に渡る事業を歴任、研究開発、新規事業、事業戦略、NY本社赴任、311東北大震災復興支援、クラウド、AI/Watson、デジタルマーケティング、EC、サプライチェーン、アライアンス、スタートアップ支援など多岐に渡る事業に関わる。2021年7月よりカインズ、ワークマンなど31社を傘下に持つベイシアグループにCDO/CIOとして参画し、2022年9月よりベイシアグループソリューションズ代表として現在に至る。 |
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