サツドラホールディングス(代表取締役社長 富山 浩樹 氏)は、傘下に北海道を中心にドラッグストア「サツドラ」を展開するサッポロドラッグストアーなどを置く純粋持株会社。従業員数はパート、アルバイトなど約1500人(1日8時間換算)を含め連結会社全体で約2300人(2017年5月15日現在)。
主戦場である北海道全域をカバーするため、エリアマネジャーの移動経費や作業負荷の軽減、本部や店舗のコミュニケーションの活発化などに課題を持っていた。
そこでチャレンジしたのが“働き方改革”だ。柔軟な勤務体系を構築しコミュニケーションを活発にするためにはそれをサポートするITが必要になる。サツドラが着目したのがシスコシステムズの提供しているソリューション。コミュニケーションツールとしてCisco Sparkを17年3月に導入。それとともにiPhone500台とiPad200台を従業員、店舗に配置した。そして17年9月にはビデオ会議システムとしてCisco TelePresenceを主要拠点に導入した。
Cisco Sparkを導入したのは、SNSライクな易しい操作タッチがその理由。直観的なUIで操作できることでスマホに慣れた人ならば違和感なくすぐに活用できる。
従来は移動してまでFace to Faceの会議を行っていたが、場所も参加メンバーのスケジュールを調整するのも大変。Cisco TelePresenceを導入したことで、どこにいても定時のミーティングが可能となり、余計な時間調整をせずに済み、ミーティングのために本来業務に支障をきたすこともなくなった。月次の業績共有ミーティングも、各地区のマネジャー間で両ツールを活用することでスムーズに行えるようになった。経営層も週次のミーティングを、北海道内だけでなく海外を含めてどこにいても実施できる。
こうした情報インフラが構築されたことは日々の店舗運営だけでなく、災害時などのBCP体制にも貢献している。緊急時には電話だけでの情報連携だけではなく、すぐにリアルタイム画像で共有することができる。素早い判断が必要な状況で、経営層の意思決定もスピード感を持って行えるようになった。
現在は社内のミーティングツールや情報共有ツールとして活用しているCisco SparkとCisco TelePresenceだが、サツドラではコンプライアンスを見直し整備することで、将来的には外部とも連携するツールとして活用することも検討している。シスコシステムズのソリューションを導入したことで、情報連携の緊密化や働き方改革に加えて事業の拡大・多様化への道筋も見えてきたようだ。
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