バローホールディングス(岐阜県/小池孝幸社長)グループで、ドラッグストア(DgS)を展開する中部薬品(岐阜県/高巢基彦社長)は6月8日、岐阜県岐阜市に「V・ドラッグ柳ヶ瀬店」(以下、柳ヶ瀬店)をオープンした。2019年から都市部に居住する生活者のニーズに対応する「都心型フォーマット店舗」を展開している同社。岐阜県初の都心型フォーマット店舗となる同店ではどのような売場づくりをしているのか。
複合高層ビルの1階部分に出店!
中部薬品が6月8日にオープンした柳ヶ瀬店は、「岐阜」駅から直線距離で約900m、岐阜県随一の繁華街「柳ケ瀬商店街」の一角にある。同エリアの再開発事業の一環で街の新たなランドマークとして建設された地下1階、地上35階建ての高層ビル「柳ヶ瀬グラッスル35」の1階部分にオープンした。
なお、同ビルは1~2階が商業ゾーンとなっており、飲食店や雑貨店、理美容室などがテナントに入る。3階は岐阜市が運営する健康運動施設、4階には同じく市営の子育て支援施設が入り、5~35階は分譲マンションとなっている。
出店の経緯について、中部薬品管理本部経営企画部部長の日置敏之氏は「もともと岐阜市中心部への出店を検討していたところ、ご縁があって当社に出店の打診があった。街づくりを盛り上げて活性化に貢献したいという思いから出店を決めた」と話す。
中部薬品は、柳ヶ瀬店を「都心型フォーマット店舗」と位置づけている。20年3月にオープンした「錦二丁目店」(愛知県名古屋市)、同6月の「広小路栄店」(同)、21年3月の「大須店」(同)と、これまでの都心型フォーマット店舗は名古屋市中心街への展開だったが、今回初めて岐阜県に出店したかたちだ。
既存の都心型フォーマット3店舗では、名古屋市中心街という立地特性を踏まえ、医薬品や化粧品、日用品などに加えて、オフィスワーカーのニーズに対応すべく、総菜や菓子といった食品を導入してきた。柳ヶ瀬店でもその流れを踏襲し、店内製造の総菜を導入。近隣に食品スーパーがないことから、
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