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主婦が“あえて”スーパーでセブンプレミアムを指名買いする理由とは

セブン&アイ・ホールディングス(東京都)のグループ各店舗で購入できる「セブンプレミアム」。コンビニで購入できる商品もありますが、今回は、食品スーパーで購入したセブンプレミアム商品を紹介します。3児の母であり、日々節約に勤しむ筆者が「セブンプレミアム」の中から実際に購入した商品を解説し、消費者セブンプレミアムをはじめとしたプライベートブランド(PB)に求めることを紐解きます。

ボリューム感のある「太ちくわ 3本入」

 まず紹介したいのが、1本50gとボリューム感のあるのちくわが3本入った「太ちくわ3本入り」(税込159円)です。小さめのちくわであればもう少し安いちくわもありますが、このボリューム感で159円という価格に魅力を感じて購入しました。

「太ちくわ3本入り」(税込159円)

 ちくわは比較的安価で食べ応えがあることから、節約家の間でも人気のある商品です。肉と一緒に炒めてボリュームを簡単にアップさせるのにも使いやすいですし、「あと1品」のおつまみやお弁当などにも使いやすい食材です。

 実際に食べてみたところ、厚みがありしっかりした食べ応えを感じました。ボリュームもあるので、わが家では磯部揚げ風のおかずとして出しましたが、お弁当のおかずやおつまみとしても充分な存在感を発揮しそうです。

幅広い用途にピッタリのミートソース

 野菜ときのこ、ひき肉のうま味を効かせたコクのある味わいのミートソースも便利な商品です。220gで税抜き価格148円と比較的安価に購入できます。大手メーカーのミートソースの方がやや安い場合もありますが、定番のレトルトソースとしては充分に安価だといえるでしょう。

「野菜とお肉の旨味を引き出したミートソース」(税抜148円)

 わが家では、ミートソースはレトルトソースを味のベースとして、ひき肉や玉ねぎなどの具を加えてボリュームアップさせたうえで、調味料を加えて仕上げます。一から作るよりも味がしまりやすく、調理時間も短縮できるからです。

 でき上がったミートソースはそのままパスタにすることもありますし、グラタンやドリアにも使用しています。このように、ミートソースはわが家では調味料のようなものですから、価格だけでなく味も好みのものを選びたいと考えています。

 今回の商品を実際に食べてみたところ、トマトの味がやや強めで、ひき肉もはいっており、手を加えずとも充分おいしいと感じるソースでした。なおかつトマト味のソースのベースとしても使いやすいと感じたため、今後もリピートしていきたいと思います。

安さが魅力の味噌ラーメン

 最近はインスタント麺の値上がりも感じられるようになってきているので味噌ラーメン5食入(税込278円)は、安価なインスタント麺を入手したい消費者にはありがたい商品です。

「味噌ラーメン 5食入」(税込278円)

 ただ、実際に食べてみたところ、オーソドックスな定番品として購入するにはよいという印象でした。セブンプレミアムのインスタント麺には一風変わったフレーバーもあるため、特別感を期待しすぎてしまったように思います。

使い切りにちょうどよいサイズの加塩北海道バター

 セブンプレミアムの「加塩北海道バター150g」(同365円)は、グラムあたりの単価としてはやや高めな印象があります。

セブンプレミアムの「加塩北海道バター150g」(同365円)

 しかし、筆者の個人的な観点では、バターは「使う頻度はそれほど高くないが、使う時は一度にそれなりの量が必要になる」という食材です。そのため少量の個包装や切り分けられているタイプのものよりは、固形で容量の多いものの方が利用しやすいという印象です。とはいえ、通常の200gではやや多すぎ、使い切れずにいつまでも残ってしまい、味が落ちてしまうことにも悩まされていました。

 そのため150gという容量は「使い切るのにちょうどよい」と感じました。また、単価は高めでも200gで税込み400円台よりは、150gで300円台という方が、手も出しやすいと感じます。こちらの商品も、リピートしたいと思います。

幅広いラインアップが魅力の菓子類

 「さすがセブンプレミアム…」と個人的に舌を巻いたのが、豊富な菓子類のラインアップです。大手メーカー品では見ないようなフレーバーの菓子類がところ狭しと並んでいました。安価なものも数多く揃えられており、つい大人買いをしてしまいました。

 小袋の菓子類も、大手メーカー品ではあまりないようなフレーバーもあり魅力がありましたが、なかでも、今回購入した中で個人的にリピートしたいと思った商品は「バタークッキー14枚入り」(税抜158円)と「2種の厳選のりしお味 厚切りポテトチップス 150g」(税込257円)です。

 「バタークッキー14枚入り」をリピートしたいと感じた理由は個包装であることです。わが家では菓子類は子ども達が勉強の合間にちょっとつまんだり、お友達が遊びに来た際にちょっと出したり、大人のおつまみがわりに出したりといった用途を想定しています。そのため、クッキー類は、複数日にわたって個人が好きな時に好きなだけ食べやすい個包装の方がありがたいのです。

「7プレミアム バタークッキー」(税抜158円)、「ポテせん 韓国のり味 32g」(税込108円)、「チョコビスケット 95g」(税込127円)

 また、最近は新型コロナウイルス流行もあり、子どものお友達にお菓子を渡す際も、個包装の方が、安心感があります。職場に菓子類を持ち込む際も、袋菓子よりは個包装の方が配りやすいと感じています。味わいもよく、価格に対して濃厚なバター感を感じることができ、リッチな印象です。

 「2種の厳選のりしお味 厚切りポテトチップス 150g」は、子ども向けというよりは、大人のおつまみ向けという印象を持ちました。味も、今までの大手メーカー品ののりしお味より深みある味わいが特徴です。

「2種の厳選のりしお味 厚切りポテトチップス 150g」(税込257円)と厚切りポテト うま塩ごま油味」(税抜238円)

 価格帯としては、通常ののり塩味よりやや高めですが、これくらいの価格なら味を優先してリピートしたいと感じます。筆者の観点では「大手メーカー品と同じような味わいが、手ごろな価格で楽しめる」というPBにはあまり魅力を感じません。今回のように「大手メーカー品とはちょっと違う味わいが、手ごろな価格で楽しめる」という方が、「さすがPB」という印象を受けます。

 セブンプレミアムの菓子類は、試してみたいと感じた商品がまだたくさんありましたので、また購入したいと思います。

大手メーカー品との差別化に期待

大手メーカー品でも品揃えがあるような定番品こそ、プライベートブランド(PB)ではちょっとした変化があると選ぶ楽しみを感じます。

 最近は、あらゆるものが値上がりしていることから、PBの価格帯も上がってきていると感じています。価格としても大手メーカー品と変わらないものや、大手メーカー品より高いPBも見られるようになりました。そのなかでも、あえてPBを選ぶ理由は、安いことだけが理由ではないでしょう。

 筆者と同じように、ほかの消費者も、PBには「あえてPB選ぶ理由」を求めているのではないでしょうか。