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消費者の意識を調査! 和食の基本食材を食べる頻度は?

ウィズコロナの生活が浸透しつつあるなか、自宅で食事をする機会が増えている。デリバリーやテイクアウトの積極利用ムードも一巡し、運動不足に悩む消費者も増えている。足元では、消費者はどのような食生活を送っているのだろうか。日用品流通の情報基盤を運営するプラネット(東京都)は、全国4000人の消費者の意識調査を実施し、「まごわやさしい(孫は優しい)」と呼ばれる、健康的とされる和食の基本食材を食べる頻度を聞いた。

taa22 / iStock

和食の基本食材「まごわやさしい」とは

 コロナ禍によって、日本人の健康意識が高まったことは間違いないだろう。日本の食文化は「和食」として、海外でも広く知られるようになっている。和食の大きな特徴は、さまざまな食材をバランス良く摂ることができるという点だ。そのなかでも「まごわやさしい(孫は優しい)」という言葉でも知られている7つの食材が健康な食生活に役立つと言われている。

 「まごわやさしい」とは以下の食材だ。

 ま……豆類
 ご……ごま
 わ……わかめ(海藻類)
 や……野菜
 さ……魚
 し……しいたけ(キノコ類)
 い……いも類

 これらの食材を取り入れれば、栄養バランスのよい和食メニューを簡単に楽しめると言われている。たとえ全部自分でつくらなくても、魚などは食品スーパーで販売している総菜で問題ないだろう。

 この7つの食材の摂取意識についての質問への回答をまとめたのが図表①だ。

図表①和食の基本7食材「まごわやさしい」の摂取意識

 回答を見ると、7つの食材の中で「日常的に意識して食べている」のは、野菜(49.6%)が最も多かった。その後に、豆類(38.8%)、魚(31.0%)、ゴマ(26.3%)、ワカメ(海藻類)(25.9%)、しいたけ(キノコ類)(22.5%)、イモ類(18.1%)と続いた。

 7つの食材を「日常的に意識して食べている」と回答した、男女別の割合を一覧にしたのが図表②

 7つの食材すべてにおいて、男性よりも女性のほうが意識的に「まごわやさしい」を摂っていることがわかる。健康的な食生活に対する意識が女性の方が高いことが見て取れる。

 また、婚姻別でも明白な違いが出ている。7つの食材を「意識して食べている」と回答した対象の婚姻別で見たのが図表③だ。

 これを見ると、7つの食材すべてにおいて、婚姻している回答者が意識的に食べているのがわかる。とくに「野菜」で最も差が大きく、婚姻別で11.6ポイントの差が出た。

 日本においては、女性のほうが食事における健康意識が高く、結婚してパートナーと暮らすことによって、健康意識が高まる傾向があるとも言える。日常の食卓を支える食品スーパーにとっては、「食の健康」提案は、男性に対してダイレクトに訴求するよりも、女性を通して間接的にアプローチするほうが有効なのかもしれない。

 日々肌寒くなり、今年も残すところ約3ヵ月となった。「まごわやさしい」を摂って、免疫力を上げ、2020年を乗り切りたい。


<調査概要>
株式会社プラネットが調査企画した「手入れに関する意識調査」について、「アイリサーチ」(株式会社ネオマーケティングが運営)を通じて、全国4000人からインターネットでアンケート調査を行った。2020年8月31日~9月2日にかけて実施し、回答を得た。意識調査Fromプラネットの過去のアーカイブはこちら