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他社にない商品、アウトパックらしからぬ味と見た目をどう実現? 総菜でも業界をリードするライフ3つの特徴

総菜新戦略

見た目、味、独自性と値ごろ価格を実現する商品開発の秘訣を徹底分析!

近年食品スーパー(SM)各社がこぞって総菜強化を図ってきたなか、業界関係者のなかで「最近、商品力に磨きがかかった」と注目されている企業の1つがライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長:以下、ライフ)だ。そこで今回は、総菜コンサルタントの小関恭司氏とともに店舗調査を実施。そこから見えた同社の総菜開発の強さの秘訣、またコロナ禍での取り組みを解説してもらった。※調査日2020年7月22日、商品の価格はすべて税抜

(左)ライフ桜新町店(右)ライフポンテポルタ千住店

まるでスイーツ!?従来にない商品で差別化

 今回調査したのは、東急田園都市線「桜新町」駅から北西へ約500mにある「ライフ桜新町店」(東京都世田谷区:2019年2月開業)と、京成本線「千住大橋」駅前にあるショッピングセンター「ポンテポルタ千住」内に入る「ライフポンテポルタ千住店」(東京都足立区:14年4月開業)の2店舗だ。

 「桜新町店」は、高所得者層が多く住む好立地にあり、ライフの広域集客型フォーマット「セントラルスクエア」の要素を取り入れるとともに、とくに若いファミリー層への対応を強化している。一方の「ポンテポルタ千住店」は、東京都の下町エリアに位置し、周辺に多く住む高齢の単身世帯への対応に注力している。このように特色の異なる2店舗から、ライフの総菜開発の取り組みをひも解いた。

 その結果、ライフの総菜開発には大きく3つの特徴があることがわかった。

 1つ目は、従来のSMにはないような新しい総菜開発に挑戦している点だ。とくに桜新町店では、透明なカップ入りの「梅と蒸し鶏のポテトクリーム」や、まるでスイーツのような「さつま芋のスィートサラダ」など、見た目にもこだわった洋風の冷総菜を売場の目立つ場所で提案。また、「ガパオライス(十穀米)&バジルチキン」といった、東南アジアのメニューや、雑穀米といった健康志向の素材を取り入れ、とくに女性に好まれそうな商品を充実させていた。このように、総菜のなかでも新規カテゴリーの商品開発を進め、他社と差別化を図ろうとする積極的な姿勢が窺える。

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