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サントリーが濃縮飲料「おうちドリンクバー」でつかんできた確かな手応え

自分好みの濃さやカスタマイズ、アレンジメニューが楽しめることで人気のサントリー食品インターナショナルの濃縮飲料「おうちドリンクバーPOPメロンソーダ」。

炭酸水とセットで店頭展開することで、PET飲料カテゴリー全体の活性化にも貢献している。

外食チェーンでおなじみの
ドリンクバーを家でも手軽に

ドリンクバーの作りたてのおいしさ・楽しさを自宅でも手軽に味わえる濃縮タイプ飲料「おうちドリンクバー」シリーズと「おうちドリンクバー#原液実験」プロジェクトのキービジュアル

 自分好みの濃さや量、アレンジが楽しめることから、近年需要が拡大している濃縮飲料市場。

 サントリー食品インターナショナルが423日に発売した「おうちドリンクバーメロンソーダ」「同CC.レモン」は、外食チェーンやカラオケ店などにあるドリンクバーのおいしさ・楽しさを自宅でも手軽に体験してほしい、という思いから生まれた濃縮タイプの飲料だ。

  サントリー食品インターナショナルによると炭酸飲料を取り巻く環境は年々変化しており、コロナ禍以降は健康意識の高まりから避糖化が進行している。

 さらにライフスタイルの多様化や平均世帯人数の減少などの影響もあり、主に「家庭内の複数人でのシェアをコスパ良く」という価値で選択されてきた大容量PETの炭酸飲料は年々週販水準が低下してきている。

 こうした状況下、「おうちドリンクバー」シリーズは「炭酸水を注ぐだけでできたての炭酸飲料が楽しめる」という炭酸飲料の新たな価値を提案。既存の炭酸飲料ユーザーだけでなく新規ユーザーを獲得し同カテゴリーの活性化に貢献することを狙いとしている。

割って楽しむできたてのおいしさを訴求

 「おうちドリンクバー」のパッケージは商品特長が分かるよう家型のアイコンの中に「おうちドリンクバー」のロゴを配置。

 中央にはドリンクバーを想起させるボタンのアイコンデザインをあしらい、その下にグラスシズルを大きく描くことで、割って楽しむできたてのおいしさを伝えている。

 ブランドの公式Instagramでは定番の炭酸割りのほか、「POPメロンソーダ」にペプシを足した「メロメロペプシ」や「CC.レモン」を牛乳で割った「CC.レモンラッシー」などアレンジレシピを紹介。

 ユーザーの中にはかき氷のシロップとして利用したり、酒類を割って楽しんだりなど、利用シーンも広がっている。

SBFジャパン ブランドマーケティング本部 宮内優洋氏

 9月には新フレーバーとして「おうちドリンクバーデカビタC」を投入。

 さらに同品の発売に合わせ、人気TikTokerを起用した自分だけの最強ドリンクを開発する「おうちドリンクバー#原液実験」プロジェクトを展開し、大きな話題となった。

 ◼️オリジナルドリンクを生み出す原液実験プロモーションも好評

 「おうちドリンクバー」のメーンユーザーは3040代のファミリー層だが、原液を割って楽しむという新奇性が受けて、20代の若年層も流入してきている。

  サントリー食品インターナショナルでは2025年も同シリーズの店頭展開に注力。

 流通各社の炭酸水PBとのクロスMD企画をはじめ、元となっているRTDPET飲料との連携も重視しながら、「おうちドリンクバー」シリーズのトライアルを促進し、ブランド間口を拡大することで、濃縮飲料市場の活性化を図っていく考えだ。