豊かなごまの香りが特徴の「圧搾純正胡麻油」は、万能タイプのごま油。物価高騰のニーズにマッチしたことで、お得感のある700gの大容量タイプへ需要がシフトしている。今後はヘビーユーザー向けに大容量の配荷率アップを図るとともに、小容量で新規ユーザー獲得をめざす。
物価高の影響で大容量700gに需要がシフト
圧力だけで搾油する昔ながらの圧搾製法で手間暇かけてつくられた「マルホン胡麻油」は、プロの料理人にも認められる高い品質のごま油。2019年には基幹商品のリニューアルを実施。300gと450gの大容量タイプはガラス瓶からスリムタイプのペットボトル容器に変更。新たに「王道の定番ごま油」という位置づけで、「圧搾純正胡麻油」を発売した。しっかり香って、まろやかな味わいなので、どんな料理にもマッチする万能タイプのごま油となっている。
150g、200g、300g、450gの4SKUの展開だったが、22年4月に700gの大容量を新発売。コロナ禍における調理機会の増加や、来店頻度の減少、買上点数の減少、大容量商品の需要拡大などにより、700gの大容量タイプは発売から好調に売上を伸ばしている。
※SKU(Stock Keeping Unit)=受発注や在庫管理を行う場合の最小管理単位
また、昨年は物価高騰により、ヘビーユーザーがお得感のある700gにシフトしたことが推測される。物価高の状況は当面続くことが懸念されることから、700gの大容量の需要アップはまだ続きそうだ。同社では大容量タイプを拡充する一方、新規ユーザーやライトユーザーを獲得するため、小容量タイプの品揃えも重要と考えており、併売を推奨している。
向井理さん起用のテレビCMをはじめプロモーションが奏効
19年から23年3月まで、俳優の向井理さんを起用したテレビCMを投下し、認知拡大を続けてきた。それ以降はデジタル広告やマストバイキャンペーン、SNSに注力。また、同社の季刊PR誌「ごま油の四季」では、話題の飲食店や著名シェフによるレシピなどを紹介している。
こうしたプロモーションにより、店頭導入が進み、商品の使用経験者が増えていたことも売上拡大の背景にあると見ている。
素材の味を生かす万能オイル「太白胡麻油」
今年は「マルホン胡麻油」ブランドの中でも「太白胡麻油」に注力していく。ごまを生のまま搾ることで香りがなく、豊かなごまのコクとすっきりとした後味が特徴。雑味がないため、料理の味を邪魔せず、素材の持ち味を生かす万能オイルとして、中華や洋食、和食など、ジャンルの垣根を越えて活用されている。
また、油脂全体の中でも酸化しにくく、高温加熱に強いのが特徴。乳化性がよいので他の食材と混ざりやすく、お菓子やパンづくりにも適している。
香りがなく使いやすいごま油だが、まだまだ認知度が低いため、「太白胡麻油」の価値を訴求。ブランドサイトでは、プロの料理人が実際に使うシーンを通して、「太白胡麻油」の具体的な活用方法と料理がどのように変化するかを紹介している。また、店頭ではイタリアンやフレンチなどでの活用も提案し、他の食用油からのシフトもめざす。
25年には創業300周年を迎える竹本油脂。300周年を機に、主力商品のパッケージのブラッシュアップや、テレビCMの投下などを予定している。
「マルホン胡麻油」ブランドサイトTOP
https://www.gomaabura.jp/
太白胡麻油の紹介
https://www.gomaabura.jp/taihaku-lp/
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ごま油の四季 サイト
https://gomashiki.gomaabura.jp/
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