ザクザク食感が楽しい「ふりかけるザクザクわかめ」が発売から大躍進を続けている。これまでにない食感と味わいはごはんだけでなく、さまざまな料理に活用され、ふりかけの枠を超えて広がっている。今年春には3品目の商品を発売し、さらなる需要拡大を図る。
男性ユーザーからも支持、汎用性の高さが人気のポイント
カルシウムや食物繊維、鉄分などが豊富なわかめは、健康的な食意識の高まりにより需要が拡大する一方で、用途が広がらないという課題があった。そこで、理研ビタミンでは独自の「ザクザク製法」を採用したふりかけ「ふりかけるザクザクわかめ」を開発。調理わかめをバラバラにしながら極限まで乾燥させることで生まれる弾ける食感は、わかめの常識を覆す商品で、わかめ製品の開発に長年、取り組んできた同社だからこそできた商品といえる。
シリーズ第1弾「ふりかけるザクザクわかめ韓国風ごま油風味」は、2021年8月に北海道でテスト販売を開始。「ザクザク食感が楽しい」「やみつきになる味わい」などユーザーから大好評となった。ふりかけ文化のあるエリアで受け入れられたことから、翌年の22年9月に全国発売を開始。発売2ヵ月で当初の年間販売予定数量を達成し、数々のヒット賞を受賞した。同商品はごま油で味付けしており、ごはんだけでなく、薬味としてサラダや冷奴などにも幅広く活用されている。とくにこれまでふりかけを購入していなかった中高年男性や単身世帯の男性などが自分のために購入するケースが目立った。
23年2月には2品目の〈食べるラー油味〉を新発売。パンチのある辛みとフライドガーリックの香ばしさが際立つ味だ。サラダや冷奴のほか、クリームチーズとも相性抜群で、お酒のおつまみとしても楽しめる。裏面では、汎用メニューを提案するほか、袋にごはんを入れておにぎりにする、最後まで楽しむ方法を紹介している。
ラジオ、テレビ、WEBCMで新しいわかめ食感を訴求
今年2月には「ふりかけるザクザクわかめ」シリーズ3品目の〈生姜香るねぎ塩味〉を新発売。ねぎ油のコクに生姜のさわやかな風味が食欲をそそる味わいで、蒸し鶏やチャーハン、水餃子、麺類、お刺身など、これまで以上に汎用性の高い商品となっている。食物繊維たっぷりのわかめを使用しているため、健康感のある料理が提案できる。
今年1月にはさらに認知を広げるため、ラジオとテレビCM(北海道、宮城県、福島県)、WEBCMを投下。「ザキヤマ」で親しまれる、お笑い芸人のアンタッチャブルの山崎弘也さんを起用して、「ザキヤマ」と「ザクザク」をかけ、これまでになかった新しいわかめの食感を伝える内容となっている。
やみつきの味わいと食感で、リピート購入率が高いため、サンプリングなども積極的に行い、トライアルを獲得する。店頭では3品並べることで目に付きやすくなり、購買が促進できそうだ。エンド展開した店舗では好調に推移していることから、積極的にアウト展開したいところだ。
同社では、わかめの新たな可能性を秘めた「ふりかけるザクザクわかめ」シリーズを今後も育成していく考えだ。