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キリンビバレッジ 「プラズマ乳酸菌」による免疫ケアの間口拡大と習慣化をめざす!

近年の環境変化に伴い、健康を保ちたいというニーズが高まるなか、キリングループが提案するのが免疫ケアだ。免疫の司令塔に働きかける「プラズマ乳酸菌」を使用した商品をグループ横断で展開することで、免疫ケアの間口拡大と習慣化を促進。人生100年時代における人々の健康に貢献していく。

国内外で高い評価のキリンのプラズマ乳酸菌

 近年、健康な心身を保ちたいというニーズが高まっている。マスク着用や行動制限が個人の判断に委ねられ、自分の健康は自分で守らなければならなくなった。

近年の環境変化に伴い、健康を保ちたいというニーズが高まるなか、キリングループが提案するのが免疫ケアだ。(i-stock/maruco)

 こうしたなか、キリングループが提案するのが、キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」による免疫ケアだ。プラズマ乳酸菌とは、キリングループが35年にわたる免疫研究のなかで機能を発見した乳酸菌の一種で、健康な人の免疫機能の維持をサポートする特長がある。メカニズムとしては、一般的な乳酸菌は一部の免疫細胞しか活性化することができないが、プラズマ乳酸菌は“免疫の司令塔”であるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を直接活性化することができる。そうすると、司令塔の指示・命令によって免疫細胞全体※1が活性化され、外敵に対する防御システムが機能するのだ。

 そんなプラズマ乳酸菌を配合した最初の商品が、キリンビバレッジの「iMUSE(イミューズ)」ブランドだ。2020年8月に日本初の「免疫」に関する機能性表示食品として届出受理されて以来、キリングループでは飲料からサプリメントまで幅広いラインアップで免疫ケア商品を上市。最近では、外部パートナー企業とのコラボレーションにより、青汁、飴、ゼリーなどさまざまなカテゴリーでプラズマ乳酸菌を使用した免疫ケア商品を展開している。というのも、プラズマ乳酸菌は生菌の状態でなくても効果が発揮されるため、加熱処理などを行う食品でも採用が可能だからだ。

 また、今年、キリンのプラズマ乳酸菌は「令和5年度全国発明表彰※2」において「恩賜発明賞※3」を受賞した。食品企業としては59年ぶり、健康食品素材としては史上初の快挙だ。ほかにも、国内外でさまざまな賞を受賞しており、プラズマ乳酸菌を活用した免疫ケアは手軽に行える健康対策として注目されている。

※1 NK細胞、キラーT細胞、B細胞、ヘルパーT細胞
※2 公益社団法人発明協会が皇室からの御下賜金を受け、日本における科学技術の振興、産業経済の発展に大きく貢献している発明などを対象として表彰するもの
※3 全国発明表彰の象徴的な賞として、最も優秀と認められる発明などの完成者に贈呈される

免疫×睡眠のWケアが登場「おいしい免疫ケア 睡眠」

 キリングループがめざすのは、プラズマ乳酸菌による免疫ケアを食事・運動・睡眠と並ぶ健康管理の主流にし、毎日の暮らしの中に浸透させること。そして、人生100年時代における人々の健康に貢献していくことだ。そこでまずは、免疫ケアの間口拡大に取り組んできた。具体的には、手に取りやすい飲料を入口として、免疫ケアを始める人を増やすという戦略だ。グループを横断した商品展開と免疫ケアの重要性を伝える広告・情報を発信することで、今やプラズマ乳酸菌シリーズは右肩上がりで伸長している。

 「おかげさまで2023年1~9月の販売金額は前年比約5割増を達成しました。好調の要因は、免疫ケアの認知の広がりに加え、お客さまのニーズに応えた商品を投入できたことにあると考えています」と話すのは、キリンビバレッジの長谷川翔氏。その筆頭に挙げられるのが、今年3月に発売開始した「キリンおいしい免疫ケア」だ。「キリン iMUSE 朝の免疫ケア」から名称変更し、風味、パッケージ、コミュニケーションを抜本的に見直した結果、発売以来、トライアルもリピートも大幅伸長している。

 「とかく免疫ケアは『自分にはあまり関係ない』と思われがちです。いかに日常生活の中で免疫ケアの大切さを意識してもらえるか。そこで、季節の変わり目と免疫ケアをつなげた広告を展開したことで、免疫ケアが自分事になり、手に取っていただけたのだとみています」とキリンビバレッジの三高実里氏は分析する。6月にはカロリーオフでありながら満足感のあるおいしさを実現した「キリンおいしい免疫ケアカロリーオフ」を発売、さらに支持を集めている。

 「今年8月に開催された『第23回JAPANドラッグストアショー』では、新商品コレクション2023での来場者による好感度投票の結果、これら2品がビジネス来場者投票部門において実行委員長賞を受賞しました。業界の皆さまからも共感していただける商品だと手応えを感じています」(長谷川氏)

(左から)キリンホールディングス 阿部 晋作氏、キリンビバレッジ 三高 実里氏、キリンビバレッジ 長谷川 翔氏

 そして10月には、「キリンおいしい免疫ケア睡眠」を投入した。プラズマ乳酸菌に加え、睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の向上に役立つGABAを100mg配合した、「免疫ケア×睡眠ケア」のダブルヘルスクレーム商品である。

 「睡眠市場が活況を呈している今、『ぐっすり寝て、毎日を元気に過ごしたい』というニーズをとらえ、健康意識の高い層を新たに獲得するのがねらいです。そうすることで、免疫ケア市場全体をさらに活性化させていきたいと考えています」(三高氏)

飲料で間口を拡大し、サプリメントで奥行を深耕

 プラズマ乳酸菌による免疫ケアの間口拡大に取り組む一方、キリングループでは次の段階として免疫ケアを習慣化させることにも力を入れている。その1つがサプリメントの展開だ。サプリメントは毎日継続しやすく、水などと一緒に飲用するタイプもあれば、噛んで食べられるチュアブルタイプもあり、好みに合わせて選ぶことができる。また、免疫と睡眠の両方をケアする「キリン iMUSE 免疫ケア・良眠プラス」など、気になる健康ニーズに応えてくれるWケアシリーズも揃えており、習慣化しやすいメリットがある。

 「サプリメントを支持するお客さまは着実に増えており、その購入の仕方にも変化が見られます」と話すのは、キリンホールディングスの阿部晋作氏。たとえば、「キリン iMUSE 免疫ケアサプリメント」の場合、これまでは7日分タイプが主流だったが、この1年で大容量タイプを求める声が高まり、今年9月、30日分タイプを投入した。小売側の客単価アップにも貢献しているかたちだ。

 キリングループでは、サプリメントの存在をもっと知らしめるために、昨年に引き続き、飲料とサプリメントをセットにして展開する合同施策を今年も行う。プラズマ乳酸菌を配合した各種飲料(500ml)に、1日分のサプリメントを景品として取り付けるというもので、この合同施策に賛同したドラッグストアで実施する予定だ。

 「今年の冬は、体調管理への関心がいっそう高まることでしょう。だからこそ、プラズマ乳酸菌による免疫ケアの重要性をしっかりと伝え、習慣化につなげていきたいと考えています」(阿部氏)

キリングループのプラズマ乳酸菌による免疫ケア商品