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山積みポテトにさまざまな具材を載せた「ローディッド・フライ」を提案

米国ポテト協会では、アメリカ各地のベースボール・スタジアムで提供されているフライドポテトを使った「ローディッド・フライ」の提案を強化。野球をはじめとしたスポーツ観戦のお供に、家庭でも手軽につくれるアレンジメニューを訴求していく。

日本の冷凍ポテト製品の約7割がアメリカ産

 米国ポテト協会は、全米約2,500軒のポテト生産者を代表する非営利団体だ。アメリカ・コロラド州デンバーに本部を構え、日本をはじめ世界各国に支部を設置。アメリカ産ポテトの需要拡大を目的とするプロモーションや普及活動を企画・実施している。

 アメリカ産ポテトの特長として、「フライドポテト等に最適な品種」「バラエティー豊かで多彩な製品群」「安定したサプライチェーン」の3点が挙げられる。

 アメリカ産ポテトは、米国農務省の厳しい種イモ認定システムに合格した高品質の種イモを基に生産。優れた農業技術により年間を通じて安定的に供給される。また米国農務省の等級および米国食品医薬局の認証を取得した食品基準と米国政府による厳しい監視がポテトの安全性と品質を保証している。

 アメリカ産ポテトは色や大きさ、形など多様な品種があり、消費者、小売業者、外食業界のさまざまなニーズに対応できる。なかでもラセットポテトは、アメリカ国内で最も栽培されている品種。中型から大型の楕円形、薄茶色から褐色の皮と淡い色の身が特徴で、固形分が多く水分も少ないことから、外はカリッと、中はホクホクとした食感が楽しめる。

 アメリカ産ポテトは、フライドポテト用のフローズンをはじめ、ディハイ(乾燥)、チップス加工用、生鮮など、用途に合わせてさまざまな形状で提供されている。日本が輸入する冷凍ポテトの内、約7割がアメリカ産。フライドポテトの定番である「シュースト」をはじめ、ギザギザカットの「クリンクル」、皮付きの「ウエッジ」、網目状の「ラティス」、「ドラム」「パティ」といったハッシュドポテトなど、豊富な製品を展開している。

さまざまなメニューに利用できる幅広いラインアップを展開している

米国スタジアム発の名物メニューで盛り上げる

 米国ポテト協会では、2020年より家庭用のアメリカ産ポテト製品の普及に力を入れている。

 今期提案するのが、フライドポテトの上にチーズやベーコン、チキンなどの具材をトッピングした「ローディッド・フライ」だ。

 「ローディッド(loaded)」とは英語で「荷物を山積みにした」という意味で、アメリカでは各ベースボール・スタジアムでオリジナルレシピの「ローディッド・フライ」を提供し、観客はこれを食べながら観戦をするのが定番となっている。

フライドポテトの上にチーズやベーコン、チキンなどの具材をトッピングした「ローディッド・フライ」のメニュー提案でスポーツ観戦を盛り上げていく

 昨年、米国ポテト協会の日本支部が外食業向けに、「ローディッド・フライ」を提案したところ、WBC(ワールドベースボールクラシック)の影響もあり大きな反響があった。

 近年、国際的なスポーツイベントや海外での試合に関心のある消費者が増えており、米国ポテト協会では外食業での成功を糧に、家庭のシーンでもこの「ローディッド・フライ」を訴求していく考えだ。

 米国ポテト協会のホームページ内では、フライドポテトを使ったさまざまな「ローディッド・フライ」のレシピを紹介。また小売業向けとしてレシピPOPやリーフレットといった販促ツールも制作する。メニュー提案により、調味料や生鮮品とのクロスMDも仕掛けやすくなっている。

小売業向けに販促ツール各種を用意する

 冷凍ポテト製品は近年、店頭での価格訴求が目立つが、米国ポテト協会では「ローディッド・フライ」をフックに、アメリカ産ポテトのおいしさや価値を訴求することで、アメリカ産ポテト製品の需要拡大につなげていきたいとしている。