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中国でサイゼリヤが絶好調の理由と追いかけるピザハットの戦略

 日本のイタリアンレストランチェーン「サイゼリヤ」が、中国で絶好調だ。同社の2023年8月期の決算資料によれば、中国を中心とする「アジア」セグメントの売上高は対前期比45.5%増の627億円。このうち中国の地域法人別売上高は上海が同51.5%増、広州が同44%増、北京が同31.6%増といずれの地域でも驚異的な伸びを示している。実際に現地の店舗は、とくに週末には行列ができるほどの混雑ぶりのようだ。

サイゼ好調の3つの理由

 サイゼリヤ好調の理由は大きく3つある。1つは何と言っても安さだ。客単価は40元(約800円:1元20円換算)ほどで、イタリアンレストランとしては中国でも格安だ。同業の「ピザハット」(中国では宅配ピザではなく、比較的高級なピザレストランとして展開・認識されている)の客単価は76元(約1520円)であるため、サイゼリヤはその2分の1程度の感覚である。本格的な高級イタリアンレストランともなれば客単価は200元以上に跳ね上がるため、サイゼリヤは家族で気軽に行けるイタリアンレストランとして人気を集めているのだ。

サイゼリヤが中国で躍進を続けている

 2つめは

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