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米製造業受注、8月は1.2%増と予想上回る 製造業の堅調さ示唆

米の製造工場
米商務省が4日発表した8月の製造業新規受注は前月比1.2%増加し、市場予想の1.0%増を上回った。8月撮影(2021年 ロイター/Nathan Frandino)

[ワシントン 4日 ロイター] – 米商務省が4日発表した8月の製造業新規受注は前月比1.2%増加し、市場予想の1.0%増を上回った。原材料や労働力の不足により第3・四半期の経済成長鈍化が懸念される中、製造業の持続的な堅調さが示された。

7月は0.7%増と前回発表の0.4%増から上方修正された。8月の前年同月比は18.0%増だった。

内訳では、コンピューター・電子製品、金属加工品、輸送機器、電気機器・家電が増加した一方、機械や一次金属が減少した。

民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(資本財から国防関連と航空機を除く)は0.6%増。速報値は0.5%増だった。

国内総生産(GDP)統計で企業設備投資の算出に使われるコア資本財の出荷は0.8%増。速報値は0.7%増だった。

在庫は0.6%増。前月の増加率に並んだ。受注残は1.0%増。前月は0.5%増加していた。

JPモルガンのエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は「他の関連指標も踏まえると、実質的な設備投資は第3・四半期に顕著に減少した」と指摘。 ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、ライアン・スイート氏は「受注増の継続は製造業にとり良い兆候だが、世界的な供給網を巡る問題がなお課題になっている」と述べた。