[パリ 24日 ロイター] – 高級ブランド「グッチ」などを傘下に置く仏ケリングは、動物毛皮の使用を停止すると発表した。衣料や装飾品にも倫理問題や持続可能性への配慮を求める顧客の声に応える。
すでにプラダやバーバリーといった高級ブランドやアウトドアウエアのカナダ・グースが動物毛皮の使用停止を表明している。
ケリングは2022年秋物コレクションから毛皮の使用を全面停止すると表明。
フランソワアンリ・ピノー最高経営責任者(CEO)は発表資料で「全てのコレクションで毛皮の使用を停止し、一歩先に進む時が来た。世界は顧客と共に変化しており、高級ブランドもそれに合わせる必要がある」と述べた。
ケリングの傘下ブランドで、バレンシアガ、ボッテガ・ヴェネタ、アレキサンダー・マックイーン、ブリオーニ、サンローランなどは数年前から毛皮の使用を段階的に停止している。
ケリングの競合相手LVMHは、毛皮の使用に関する決定をブランドの責任者に一任している。