前回書いたとおりアメリカの小売業界はもはやオンデマンド型の短時間宅配企業なしではECが完結しないような状況にまでなっている。これは外食業界も同じで、昨年はとくにパンデミックのおかげで自粛どころか店内飲食不可となってしまう地域も出て、小売業界よりも外食業界にとってのほうが彼らの存在は不可欠なものとなってしまった。
この消費パターンは今も続いており、お客にとっても“出前”はもはや生活の一部になってしまった感がある。
この外食宅配の一般化によって派生した新しいビジネスがゴーストキッチンだ。イートインスペースがないキッチンのみの施設で、複数の外食企業の料理をつくり、まとめて宅配する。たとえば、有名なハンバーガー屋のハンバーガーと、ピザ屋のピザと、ドーナツ屋のドーナツを、ひとまとめにして届けてもらえるというわけで、お客側にとっては非常に便利なビジネスモデルである。
パイオニアはウーバー創業者
私の知る限りこのビジネスに最初に本腰を入れたのは
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