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ウォルマート傘下のフリップカート、ソフトバンクグループなどから36億ドル調達

 ウォルマート傘下でインドのEC(インターネット通販)大手フリップカートグループは7月12日、ソフトバンクグループなどの投資家から36億米ドル(約3900億円)を調達したと発表した。

 投資家グループには、シンガポールの政府系ファンドGICやカナダの年金基金などのほか、ウォルマートも含まれる。フリップカートグループによると、投資家グループは同社の企業価値を376億ドルと評価した。

 フリップカートグループは2018年にウォルマートの子会社となった後、20年7月に投資家グループから12億ドルを調達しており、その際もウォルマートが投資家グループに加わって追加出資している。

 フリップカートグループは2007年創業で、モール型EC事業のフリップカート、ファッションECサイト運営のミントラ(Myntra)、モバイル決済事業のフォンペ(PhonePe)、物流事業のEカートなどを傘下に持つ。

 中核事業フリップカートの出店者は30万以上、登録ユーザーは3億5000万人以上で、インドのEC市場においてアマゾン・ドットコムと首位を競っている。物流子会社Eカートは10万人以上を雇用し、国内全世帯の90%以上をカバーする。

 また、フリップカートグループは20年にウォルマートのインド現地法人が展開していた会員制卸事業を統合。伝統的な零細商店「キラナ」の160万店舗以上に商品を供給している。キラナはフリップカートグループのラストワンマイル配送の拠点ともなっている。