[クアラルンプール/バンコク 7日 ロイター] – マレーシアの格安航空(LCC)大手エアアジア・グループは7日、インドネシアの配車・決済サービス大手GOJEK(ゴジェック)のタイ事業を株式交換方式で買収すると発表した。
エアアジアはゴジェックの事業を取得する代わりに、傘下の総合アプリ「エアアジア・スーパーアップ」の株式5000万ドル相当を譲渡する。これにより、ゴジェックはスーパーアップの4.76%を保有することになる。
これはスーパーアップの事業価値を約10億ドルと評価しており、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に見舞われたエアアジア本体の時価総額8億8600万ドルを上回ったことになる。
スーパーアップは旅行、電子商取引、金融サービスを手掛けており、エアアジア・デジタルグループ傘下の3社のうちの1社。
タイのビジネスコンサルタント、アジア・グループ・アドバイザーズのディレクター、Nattabhorn Juengsanguansit氏は、ゴジェックがフードデリバリーや配車サービスの競合企業に遅れをとっているタイで、エアアジアがゴジェックを後押しする可能性があると評価した。