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ユーロ圏製造業PMI、4月改定値は過去最高 コスト高が懸念材料

独パッサウ近郊の自動車工場
IHSマークイットが発表した4月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は過去最高を記録した。写真は独パッサウ近郊の自動車工場。3月撮影(2021年 ロイター/Andreas Gebert)

[ロンンドン 3日 ロイター] – IHSマークイットが発表した4月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は過去最高を記録した。需要の増加を受け雇用も拡大した。ただ供給面の問題で受注残が記録的な高水準となった。

4月改定値は62.9。速報値の63.3から若干下方改定されたものの、1997年6月の調査開始以来、最高となった。3月は62.5だった。

生産指数は63.2。過去最高だった3月の63.3からわずかに低下した。

IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「ユーロ圏の製造業は活況だ。しかし、供給の制約も異例な水準で、受注残が記録的な水準となっている」と述べた。

受注残指数は61.5で、3月の60.4から上昇し調査開始以来、最高となった。

原材料コストの記録的上昇を受け、産出価格も調査開始以来の大幅な上昇となった。

ウィリアムソン氏は「この価格上昇圧力がいつまで続くか、消費者にどの程度転嫁されるかが、大きな不透明要因だ」と指摘した。