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中国食品デリバリー美団、100億ドル調達 株式・転換社債を売却

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4月20日 中国の食品デリバリー大手、美団は、株式や転換社債の売却を通じて100億米ドルを調達したと発表した。写真は2020年9月、北京で開かれた国際展示会で撮影(2021年 ロイター/Tingshu Wang)

[20日 ロイター] – 中国の食品デリバリー大手、美団は、株式や転換社債の売却を通じて100億米ドルを調達したと発表した。

株式は1株当たり273.80香港ドルで1億8700万株を売却。調達額は65億9000万米ドルとなった。

転換社債の売却では29億8000万米ドルを調達。これに加えて最大株主の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)から4億米ドルを調達した。

同社は19日に株式売却を開始した際、ガイダンスを1株当たり265─274香港ドルとしていた。

最終的な売却価格は同社株の19日終値(289.2香港ドル)から5.3%ディスカウントした水準となった。

調達資金は自動運転車やドローン(無人機)による配送サービスの研究開発に充てる。

アナリストは調達資金について、補助金に大きく依存している同社の共同購入サービス事業の強化にも充てられるとの見方を示している。

中国の情報技術(IT)大手は、急成長により市場での影響力が拡大し、競争や消費者の権利を阻害しているとの懸念から当局の監視が強まっている。