ウォルマートは12月4日から、サブスクリプション(定額課金)サービス「ウォルマート+(プラス)」の会員を対象に、EC(インターネット通販)で送料が無料となる最低購入金額条件を撤廃した。競合するアマゾン・ドットコムは最低購入金額の条件を設定しておらず、これに合わせた格好だ。
従来は35ドル以上の購入が送料無料の条件となっていた。4日からは35ドル未満の購入でも、翌日または翌々日に送料無料で商品が届く。ウォルマートプラスの会員なら、何度購入しても送料は無料。
ウォルマートは9月からウォルマートプラスのサービスを開始した。年会費は98ドル(または月会費12.95ドル)で、アマゾンプライム会員の年会費119ドル(または月会費12.99ドル)よりも安い。ただし、アマゾンプライム会員のように、映画や音楽をストリーミングで視聴できるといった特典はない。
ウォルマートが送料無料の条件を撤廃したのは、EC専用倉庫から出荷する商品が対象で、生鮮食品は含まれない。店頭の在庫をピッキングして出荷する生鮮食品などをECで購入する場合は、従来通り35ドル以上の購入で送料無料となる。アマゾンの生鮮食品EC「アマゾンフレッシュ」も購入金額35ドル以上で送料無料としており、条件は同じだ。