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米クローガーが店内に「ゴーストキッチン」、新興企業と組んで食事宅配

米クローガーの店内にオープンした「ゴーストキッチン」
店内厨房で作った料理を30分以内に配達、店頭での受け取りにも対応する

 米食品スーパー最大手のクローガーはこのほど、既存店舗内に「ゴーストキッチン」を開設した。ベンチャー企業のクラスタートラック(ClusterTruck、インディアナ州インディアナポリス)と連携し、注文を受けた料理を配達料無料で届ける。

 ゴーストキッチンは、共用の厨房と受注システム、オンデマンド型の配送代行プラットフォームを提供することで、店舗を持たないレストラン事業を運営できるようにするサービス。ダークキッチン、ゴーストレストランとも呼ばれる。

 クローガーとクラスタートラックは2019年12月、インディアナ州とオハイオ州の一部で料理宅配サービス「クローガー・デリバリーキッチン」を実験的にスタートさせていた。両社が共同で開設した共用厨房でレストラン事業者料理を作って、クラスタートラックと契約した個人ドライバーが商品を届ける仕組みで、注文はデリバリーキッチンの専用サイトで受け付ける。

 これを発展させたのが今回のゴーストキッチンで、クローガーの既存店舗内に設置した厨房の面積は約93平方メートル。メニューは80種類以上を用意し、クラスタートラックの従業員が調理を作る。配達だけでなく、店頭での受け取りにも対応する。

 ゴーストキッチンの第1号はインディアナ州インディアナポリスにあるクローガーの店内にオープン。年内にはオハイオ州ダブリンで2号店をオープンする予定だ。