[21日 ロイター] – 中国の電子商取引(EC)大手ピンドゥオドゥオが公表した第2・四半期決算は、営業損失が16億4000万元(2億3687万ドル)となり、前年同期の14億9000万元から拡大した。
新型コロナウイルス流行期間中にクラウドサービスやコールセンター運営の維持コストが拡大した。
ビジネスの伸びを示す指標、12カ月流通総額(GMV)は1兆2700億元だった。第1・四半期末から約10%増加したものの、一部アナリストの予想には届かなかった。
デビッド・リウ副社長はロイターに対し、新型コロナの影響を考慮すると第2・四半期のGMVの伸びを第1・四半期と比較することは有意義ではないと指摘。
「第2・四半期をみると、消費者はより価値を意識した行動をとるようになっている。ユーザーはピンドゥオドゥオを毎日の節約のために訪れるプラットフォームと見ているようで、販促によってGMVが大きく伸びる度合いは少なくなっている」と述べた。
UBSはリポートで、ピンドゥオドゥオの第2・四半期GMVは予想に届かなかったとし、5.9%の営業損失比率は2年強ぶりの低水準だったと指摘。ただ、「6億8320万人のアクティブバイヤーは前年比41.4%増で、UBS予想を上回った」とした。
第2・四半期の売上高は約67%増の121億9000万元(17億6000万ドル)だった。