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米消費者物価、6月は前月比+0.6% ガソリンなど上昇も抑制続く

米ニューヨークの洋服店
米労働省が14日発表した6月の消費者物価指数は前月比0.6%上昇と、伸び率は2012年8月以来の大きさとなった。ニューヨークで5日撮影(2020年 ロイター/JEENAH MOON)

[ワシントン 14日 ロイター] – 米労働省が14日発表した6月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.6%上昇と、伸び率は2012年8月以来の大きさとなった。ガソリン価格と食品価格の上昇が寄与した。ただ、基調的なインフレ率は引き続き低調で、米連邦準備理事会(FRB)は経済回復に向け資金を供給し続けるとみられている。

5月は前月比0.1%下落と、3カ月連続で下落していた。

6月の前年比は0.6%上昇。5月は0.1%上昇と、15年9月以降で最小の伸びだった。

ロイターがまとめた6月CPIのエコノミスト予想は、前月比で0.5%上昇、前年比で0.6%上昇だった。

MUFGのチーフエコノミスト、クリス・ラプキー氏は「全国的な新型コロナウイルスの感染第2波で景気低迷は長引くだろう。低成長期間の長期化と軟調な需要がインフレ率を抑制し続ける」と述べた。

6月はガソリン価格が12.3%上昇。ガソリン価格が上昇するのは今年初めて。食品価格は0.6%上昇。5月は0.7%上昇していた。家庭で消費される食品の価格は0.7%上昇した。

牛肉価格は上昇トレンドを維持し、4.8%上昇した。過去3カ月では20.4%上昇している。食肉処理施設で新型コロナ感染が拡大し、供給不足になったことを反映した。ノンアルコール飲料や果物、野菜の価格も上昇した。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比で0.2%上昇。5月は0.1%下落と、1957年の統計開始以来初の3カ月連続下落だった。

服飾費が1.7%上昇と、伸び率は1990年2月以降で最大だった。航空運賃は2.6%上昇と、15年5月以降で最大の伸び。医療費や家庭用品、タバコなどの価格も上昇した。

ホテルなどの宿泊料金は1.4%上昇。ただ家賃は0.1%上昇と、13年7月