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米クローガー、8週間で10万人以上を採用、新型コロナ対応で

クローガーの従業員
3月以降、従業員の時給引き上げや臨時ボーナス支給、感染防止対策などに7億ドルを投じた

 米スーパーマーケット最大手のクローガーは5月14日、過去8週間で10万人以上を新規採用したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で食品や日用品のまとめ買い需要が急増しており、新たに採用された従業員は、店舗やEC(インターネット通販)事業、物流センター、食品加工工場などに配置されている。

 新型コロナの影響による大幅な需要減で、臨時休業や従業員のレイオフ(一時帰休)を余儀なくされているレストランやホテル、外食などの大手企業、あるいは自治体などと連携して、休職中の労働者を積極的に採用した。短期間で大量の従業員を採用するために、応募から採用、入社研修にかかる時間を平均で72時間に短縮したという。

 コロナ危機の前、同社の従業員数は46万人だったが、20%以上増加したことになる。3月以降、クローガーは従業員の時給引き上げや臨時ボーナス支給、感染防止対策などに7億ドル(約750億円)を投じた。今後も採用を続ける方針だ。