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2020年度のドラッグストア(DgS)市場規模は対前年度比4.6%増の8兆363億円で、ついに8兆円を超える規模にまで成長した。上位10社による占有率は約75%。21年10月には旧マツモトキヨシホールディングスと旧ココカラファインが経営統合しマツキヨココカラ&カンパニー(東京都)が誕生したほか、クスリのアオキホールディングス(石川県:以下、クスリのアオキHD)が食品スーパー(SM)を次々と傘下に加えているなど、業界勢力図が変化しつつある。
マツキヨココカラ統合で業界2位へ
DgS業界では大手企業を中心に出店攻勢が強まっているほか、食品を強化して売上拡大を図る企業もみられ、市場拡大が続いている。コロナ禍では、海外旅行が制限された影響でインバウンド(訪日外国人)を成長エンジンとしてきた一部の企業が苦戦しているものの、大半の企業が特需を受け業績を伸ばしている。
また、大手を中心にM&A(合併・買収)が活発化しているため、上位企業のマーケットシェアも高まっている。その最たる例が21年10月に誕生したマツキヨココカラ&カンパニーだ。同社に中間持ち株会社のマツモトキヨシグループ(千葉県)、ココカラファイングループ(神奈川県)、両社のシナジー創出を図るMCCマネジメント(東京都)がぶら下がる格好で新体制がスタートした。
20年度のマツモトキヨシホールディングスとココカラファインの売上を単純合算すると9233億円となり、ウエルシアホールディングス(東京都:以下、ウエルシアHD)に次ぐ業界2位に躍り出ることになる。マツキヨココカラ&カンパニーは経営統合のシナジーを生かし、26年3月期までにグループ売上高1.5兆円、営業利益率7.0%を経営目標に掲げている。
クスリのアオキのSM買収加速
ウエルシアHDは
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