フリーマーケット(フリマ)アプリ大手のメルカリが発表した2020年6月期の連結業績は、売上高が前期比47.6%増の762億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でユーザー数が増加。1人当たりの利用金額も増え、国内での流通総額は27.7%増の6259億円となった。
米国でも国内同様にユーザー数と1人当たり利用金額が増えたことから、流通総額は83.1%増の736億円となった。スマートフォン(スマホ)決済サービスの「メルペイ」は、利用者数が700万人を超えた。
新型コロナによる巣ごもり需要でフリマアプリやスマホ決済の利用が伸びる一方、米国事業とメルペイ事業での先行投資負担から、連結営業損益は193億円の赤字(前期は121億円の赤字)、最終損益は227億円の赤字(同137億円の赤字)と、前期に比べて赤字幅は広がった。
米国事業とメルペイ事業は戦略的な投資段階にあり、連結業績を見通すことは困難だとして、21年6月期の業績予想は公表しなかった。