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原価の問題ではなく、消費者の買い方 外食店からのテイクアウト単価が中食の2倍もある理由

コロナ後もテイクアウトやデリバリーは定着する

 リクルートでは、「新しい価値の創造」「まだ、ここにない、出会い。」などをキーワードに、人々が自分らしい生活・人生を送るためのサービスを展開している。この方針のもと、2020年10月から、新しい情報発信のかたちを追求したオンラインセミナー「コレカラ会議」を開始。具体的には、新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大で消費トレンドが激変するなか、よりよい未来につなげるために領域横断で不可逆的な変化の兆しを発信する企画である。今回はその第5回で、飲食領域で生まれつつある新たなキーワードとして発表した「イエナカ外食」について解説する。

i-stock/the dishes which entered the take-out container

 コロナ禍で消費者の外食・中食・内食の利用傾向は大きく変化している。たとえば、「従来は贅沢な食事は外食で」「ふだんは内食と中食の使い分け」という利用が主流だった。しかし現在は、長引く外出自粛生活のなかで「自宅で少し贅沢な食事がしたい」というニーズが高まっている。

 そうしたなかホットペッパーグルメ外食総研では、外食の価値(メニュー、味付け、サービスなど)を、テイクアウトやデリバリー、ミールキット、通販などを通じて自宅で楽しむことを総称して「イエナカ外食」と命名。今後成長が見込める領域としてその消費ニーズを調査した。

 その結果、コロナ禍で「これまで家では食べられなかった外食メニューが家で食べられるようになった」と感じる人は全体の40.2%も存在した。また、今後コロナが収まっても「たまには贅沢な食事をと思った際、外食と、テイクアウトやデリバリー、ミールキットなどを使い分けたい」と回答した人も51.2%と半分以上を占めた(図表)。

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