[ワシントン 5日 ロイター] – 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが5日に発表した4月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が74万2000人増加し、7カ月ぶりの大幅増となった。政府支援策や新型コロナウイルスワクチン接種の広がりにより、第2・四半期序盤の米経済が一段と勢いを増していることを示唆した。
前月の民間部門雇用者数は51万7000人から56万5000人に上方改定された。
PNCフィナンシャルのチーフエコノミスト、ガス・フォシャー氏は「春に入り雇用市場に弾みがついている」と指摘した。
業種別では、レジャー・接客が23万7000人増と堅調。製造は5万5000人増、建設は4万1000人増だった。
しかし、全体の雇用者数の伸びはロイターがまとめたエコノミスト予想の80万人増には届かなかった。製造業など、一部の産業での労働者不足が影響した可能性がある。
ロイターのエコノミスト調査によると、7日に発表される4月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が97万8000人増加することが見込まれている。