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7&iHD、通期営業益見通しを上方に微修正

7&iHDのロゴ
セブン&アイ・ホールディングスは12日、2021年2月期の連結営業利益予想を3400億円から3450億円(前期比18.7%減)に上方修正すると発表した。写真は同社のロゴ。2017年12月6日に撮影。(2021年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 12日 ロイター] – セブン&アイ・ホールディングスは12日、2021年2月期の連結営業利益予想を3400億円から3450億円(前期比18.7%減)に上方修正すると発表した。1都3県への緊急事態宣言が再発動されたが、足元までの業績を反映して、業績修正を行った。曲がり角を迎えている国内コンビニは見通しを下方修正しており、前期比2桁減の見通しとなっている。

通期営業利益見通しは、国内コンビニで下方修正したものの、海外コンビニ事業や金融関連事業での上方修正が寄与した。

リフィニティブがまとめたアナリスト15人による通期営業利益予想の平均は3502億円だった。会社側は「新たな生活様式への変化による影響は少なくとも今期末までは残ると仮定したもの」とした上で、新型コロナウイルスの感染収束時期によって、見通しは変動する可能性があるとしている。

売上高に相当する連結営業収益は、5兆7590億円から5兆7180億円(同13.9%減)へと下方修正した。スーパーストア事業と金融関連事業でわずかに上方修正したほかは、下方修正となっている。

国内コンビニのセブン─イレブン・ジャパンは、都心にあるオフィス街の店舗などが苦戦し、既存店売上高は前回までの1.0%減の予想を2.5%減の予想に引き下げた。国内コンビニの営業利益予想は、前年比10.2%減と2桁減に落ち込む。

緊急事態宣言が再発令されたことで、1都3県にある百貨店のそごう・西武は1月末まで閉店時間を午後7時半に繰り上げている。また、イトーヨーカ堂でも食品売り場を除いて午後8時閉店とするなどの対応を行っており、今後、その影響が懸念される。

2020年3―11月期の連結営業収益は4兆2768億円(前年同期比14.0%減)、営業利益は2856億円(同10.5%減)となった。個人消費には持ち直しの動きがみられるものの、感染者数が再度増加傾向にあることなど、予断を許さない状況にあるとしている。